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アニオタが楽園(ハーレム)を創ろうと夢見ている  作者: 首里おでん
第1章 高校1年生
30/45

1人だけいるわよ…

第30話 1人だけいるわよ…



堅いイメージだったけど可愛いとこあるじゃん。

深谷は俺を睨んでくる。


「もし誰かに言ったら許さないわよ。

 忘れてちょうだい、今すぐ!」

「遊園地で笑顔になって何がいけないんだ。

 せっかく来たんだから楽しめよ、邪魔して悪かった。

 あ、それと笑顔の方が可愛いぞ」


俺たちは、再びフードコートへ向かう。

「寄り道して悪かったな、何が食べたい?

 なんでも買ってやるぞ」

「じゃあ、あそこのハンバーガーが良いです」


明日乃は周りの店と比べると結構安いハンバーガーショップを指さす。

そんなに安いところじゃなくても金には余裕があるのに…

気を遣ってくれたんだな、その分プレゼントに金をかけよう。


「はむはむ。美味しいです、このハンバーガー」


お前が美味しそうに食べてるのを見るだけでお腹いっぱいだよ。

ごちそうさま!

「お兄ちゃんも食べてみてくださいよ」


明日乃に言われて食べてみる。


「お、ほんとだ。結構うまいな」

安くておいしい店にしてくれるなんて明日乃ちゃんは良い子だな。


飯を食い終わり、お化け屋敷の恐怖がだいぶ薄れてきた。

まあ、滅多に経験することはできないだろう。

そう思うと特別な感じがして、逆に楽しくなってくる。


いつのまにか明日乃はお化け屋敷のことを忘れていた。

人間嫌な記憶は消そうとするっていうけど早すぎだろ。


それから明日乃とメリーゴーランド・コーヒーカップ・観覧車

などたくさんのアトラクションに行った。


「お兄ちゃん、最後にお買い物したいです。

 ちゃんとお小遣いは持ってきました」

閉園間近にお土産ショップにで明日乃は欲しいものを色々見ていた。


「このトゥリモ可愛い!お兄ちゃん見てください」

「おお、可愛いな」

明日乃の方が、な。


お土産を見ている中で明日乃が一瞬だけ大きなぬいぐるみの前で

立ち止まった。

しかし、値札を見るとすぐに何事もなかったかのように

その場から離れる。

俺に気付かれないようにしたのだろう。

どこまでも良い子だ。

その姿を俺は見逃さない。

普通の妹や彼女だったら、

「これ欲しい~~~、チラッ。でも高いな~チラッ」

というように上目遣いでねだってくるだろう。


もし明日乃にねだられたらとしたら買うけどね!

「明日乃、俺もちょっと買いたいものがあるから

 自分の買い物終わったら出口で待っててくれ」

「分かりました~」


明日乃が友人のためのお土産を買い終わったことを確認して

俺はさっきの大きなぬいぐるみのところへ戻った。

ぬいぐるみの値札を見ると、

「さ、3万!?」


予想以上に高いが、明日乃の喜ぶ顔が見たい。

ぬいぐるみをプレゼント用の大きな箱に入れてもらい、

背中に担いで出口へと向かった。


出口で明日乃が寂しそうに待っていた。

「明日乃、すまん待たせた」

「あ、お兄ちゃん!全然待ってないですよ~

 そんなに大きなものを買ったんですね」

「おう、大切な人に贈りたいんだ。さあ帰ろうぜ」


帰り道、

「今日は本当に楽しかったです。

 良かったらまた一緒に行きたいです!」

「ああ、俺もだ。明日乃と一緒だと本当に楽しい。

 また来ような」


夜遅くまでトレビアンパークにいたので

明日乃は帰宅途中ずっと、うとうとしていた。

それでも寝ないように目を見張っている姿は微笑ましい。


明日乃の手を引いてやっと我が家に帰ってきた。

母さんとばあちゃんはもう寝たみたいで、家は電気が消えていた。

明日乃を先にシャワーを浴びせ、俺もその後シャワーを浴びて

即就寝した。


朝起きてプレゼントのことを思い出す。

一回に降りると明日乃が先に起きていた。

「お兄ちゃんおはようございます!」

「おはよう、明日乃。ちょっと俺の部屋に来てくれるか?」

「はい、行きます♪」


俺の部屋で明日乃にプレゼントの箱を開けさせる。

「これはなんですか?」

「開けてみろ」


明日乃が箱を開ける。

まず目を見開く。

次に俺を見る。

その次にぬいぐるみを見る。

そして俺を見る。

最後に

「こ、こ、これはどうしたんですか?」


お前が欲しそうに見ていたから、と好感度を上げるために

ラブコメの主人公は言うだろう。

だが俺は気を遣ってくれた明日乃にそんなことは言えない。


「なんとなく可愛いなあって思ったから買っただけ」

「で、でもこれ3万もしたはずです!」

「俺はバイトしてるからさ、気にせず受け取ってくれ」

「ほんとにそういう時だけ気付くんだから…

 ありがとう、お兄ちゃん!ずっと宝物にします!」

「そう言ってくれると嬉しい」


明日乃は自分が欲しそうにしていたのを俺が見たと

気付いているのだろう。

大きな出費だったが、明日乃を見ていると

全く痛くなかった。



≪深谷御雪視点≫



なんなの貴田君って。

苦手だわ、あーいう人って。

学校で話す機会があったらもう一度、

私が遊園地にいたことを他言しないように注意しなければ。


その時、お父さんが部屋のドアをノックしてきた。


「御雪、ちょっといいか?」

「なに?」

ドアを開ける。


「お前、ちゃんと友達はできたか?

 子供の頃から全然を連れてこなかったから

 お父さん、心配してるんだ」

「友達がいないわけじゃないわ。

 その…連れてきてないだけよ…」

「じゃあ今度その友達を連れてきなさい。

 ちゃんといるんだろ?」

「そ、そうね。1人だけいるわよ…」


よく考える。

友達なんていないのになんでいるって言ってしまったのかしら。

そこで1人思い浮かぶ。

入学してから唯一喋ったことのある人物。


貴田くん…

ここまで読んでくださりありがとうございます

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