トレビアンパーク
第28話 トレビアンパーク
遊園地トレビアンパークに着くと
朝早いからか、夏休みの割には人がいなかった。
「開園まで時間あるけどどうする?」
「お兄ちゃんと並びながらおしゃべりしたいです」
中二にもなって兄と遊びに行きたいと言ってくれる妹は、
二次元はともかく三次元にはなかなかいないだろう。
列に並び話を始める。
「お兄ちゃん、合宿で楽園部の女の人たちにエッチなこと
されてませんか?されそうになったら、俺は妹だけを愛してる、
と言えば良いんです!」
「それシスコンじゃん。
明日乃の事は愛しているけど、家族としてだ。
それにあいつらはそんなことはしないよ」
シスコンだから!
自分の言葉に自分でツッコミを入れる。
「それなら良いんですけど…
もちろんお兄ちゃんからエッチなことはしてませんよね?」
「もちろんさ、紳士だからな」
奏衣の胸を覗こうとしたことを思い出す。
で、でも実際に見えたわけじゃないし!
俺はなにもしていない、うん。
それから開園までずっと合宿や合宿中に明日乃はなにをしていたかなどの
話で盛り上がり、会話が途絶えることはなかった。
たとえ途絶えたとしても明日乃と気まずくなることはない。
仲が良い証拠だろ?
開園時間になり、園内放送が流れる。
『ただいまより開園になります。
トレビアンな一日をお過ごしください』
素晴らしい、でよくね?
「お兄ちゃん、どこに行きたいですか?」
「俺はどこでもいい。明日乃が決めていいぞ」
俺の腕を引っ張って進む明日乃の目はキラキラ輝いていた。
こんな姿を見ると、一緒に来て良かったなと思う。
まず最初に来たのはトレビアンパーク最大のジェットコースターだ。
初っ端からこんなのに乗る人は少なく、ほとんど誰もいなかった。
俺はジェットコースターが普通に好きだ。
だが明日乃は俺よりもずっと好きだ。
見た目とは裏腹にアクティブなことが明日乃は好きなのだ。
「お兄ちゃんとジェットコースターに乗れるなんて嬉しいです」
ジェットコースターが落ちる直前、明日乃がそう言った気がした。
乗っている間の記憶がほぼない。
感想を一言。
おえっ
予想以上に気持ち悪い!
正直なめていたが、ここまで吐き気を催すとは思わなかった。
トレビアンパーク最大のジェットコースター恐るべし。
一方で明日乃は、
「あ~楽しかった!やっぱりジェットコースターは楽しいです。
次はお化け屋敷行きに行きたいです」
と余裕で話しかけてくる。
こいつはある意味大物だな。
でもお兄ちゃんは知ってるぞ~
明日乃はお化け屋敷が大の苦手だってこと。
それなのに強がって自分から行こうと言ってきたこと。
因みに俺はホラー系が大好きだ。
ホラーゲームもちょくちょくやっている。
そしてここトレビアンパークのお化け屋敷は
かなり怖いことで有名だ。
ワクワクする。
「明日乃、怖いなら行かなくても良いんだぞ?
まだ子供だからな~」
俺はニヤニヤしながら煽る。
「もう子供じゃないです!
お化け屋敷大好きですよ!」
強がってるな~。
もう少しからかってみる。
「本当は怖いんだろ?
昔、めっちゃ泣き喚いてたもんな」
「怖くないです~~~!
だ、大丈夫だもんっ」
俺の胸をポカポカ叩いて怒ってくる。
明日乃いじりはとても楽しい。
反応が可愛いしね。
「じゃあ、入るぞ?」
「う、うん」
俺たちはお化け屋敷に足を踏み入れた。
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