念願の妹
第27話 念願の妹
叫んでも返事がない。
明日乃どこにいるんだろう。
リビングに行ってみる。
明日乃はおらず、母親と祖母がいた。
「ただいま~」
「「おかえり~」」
2人に帰宅を知らせ、明日乃探しを再開する。
明日乃の部屋の前まで行き声をかける。
「明日乃~、いるか?」
返事もないし、気配もない。
なんでだ!帰宅して抱擁を交わそうとしていたのに!
お兄ちゃん寂しくて死んじゃうぞ。
家中を探し回る。
「どうしたの、亮」
母親が家中を走り回る俺に問いかける。
「明日乃は、明日乃はどこにいるんだ?」
「普通にいると思うけど…ふふふ」
なにかを察したようにクスクス母親が笑う。
とりあえず自室に戻るか。
今出かけているかもしれないしな。
1週間ぶりに自分の部屋に戻った。
いつもなら早速ゲームをやるところだが、
今日は明日乃に会えておらず気持ちが萎えていた。
「明日乃~、早く会いたいよ」
1週間妹に会えなかっただけで、大好きなゲームでさえもやる気になれない。
重度のシスコンだな、俺。
ベッドに飛び込む。
「ふにゃっ!」
???
なにかが俺の下にいる。
そのなにかは言うまでもないだろう。
「明日乃~、そんなところに隠れちゃって
俺と会うのが嫌だったのか~、俺は会いたかったぞ!」
「ば、ばれちゃった!?
お兄ちゃんと会うのが嫌だなんてそんなわけありません!
とっても会いたかったですよ!」
会いたかったのになんで隠れてたんだ…
「じゃあなんで俺が帰って来た時に
すぐ胸に飛び込んできてくれなかったんだよ~」
「そ、それはお兄ちゃんが明日乃に寂しい思いをさせたから
その仕返しです!毎日夜に泣いてたんだからねっ」
可愛いいいいい。
こんな妹がいて、シスコンにならない兄はいないはずだ。
明日乃はたまに敬語を解いて喋る。
そんなところも可愛い。
可愛いしか言ってないって?
だって可愛いんだもん。
・・・
自重します。
「明日乃、明日は予定空いてるか?」
「うん、空いてます。空いてなくてもお兄ちゃんの為なら空けますよ」
「友人との約束を優先しろよ?
それでな、明日は俺と2人で遊園地に行かないか?」
「行く!約束ですよお兄ちゃん♡」
明日は思い切り明日乃と遊ぶぞ!
夕方までは明日乃と格闘ゲームを久しぶりにやっていた。
やっぱりゲームも最高だな。
ゲーマーにとって1週間自由にゲームができないのは、
精神的にかなりきつかった。
晩飯を食べ、風呂から上がると
明日の準備を済ませた。
前々から考えていた明日乃へのプレゼントは、
遊園地で買うことに決めた。
自分の部屋だと落ち着くのか俺はすぐに眠りについた。
「お兄ちゃん!朝ですよ~。明日乃と出かける日ですよ~」
明日乃に揺すられて目を覚ます。
こんな日が毎日続けばいいのに。
最高の目覚めだ。
何時ごろかと時計を見てみれば、
なんと午前5時半。
もう少しくらい寝かせてくれよ、と明日乃に言おうとしたが
「こんな早くに起こしちゃってごめんなさい。
お兄ちゃんと久しぶりにお出掛けかと思うと嬉しくって…
つい起こしに来ちゃいました」
そう言って幸せそうな顔をされると、
そんなこと言えるわけがない。
「もう少し寝てていいですよ。
さすがに早すぎですよね…」
「俺も明日乃と出掛けるのが楽しみだから
もう寝れないよ。早めに行って1日中遊ぼうぜ」
「お兄ちゃん…ありがと♪」
破壊力満点の笑顔で言われる。
ここまで喜んでもらえるとこっちまで嬉しくなる。
俺たちは、夏休みにしては早めの朝飯をとり
ルンルン気分で家を出た。
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