帰宅
第26話 帰宅
山元先生がその場で泥酔して寝てしまったので、
ソフィの別荘に戻った。
「花火綺麗だったね~。りょーくんと見れたから余計に…」
「ああ、俺もみんなと見ることができて余計に綺麗に感じたよ」
「ばーか」
眠いせいかハルはそんなことを言って部屋へ戻ってしまった。
みんな疲れただろうな。
俺もかなり疲れた。
何回ナンパを退けたかわからない。
今日はもう寝よう。
そこで明日からの予定を立てずに寝てしまったのがいけなかった。
目覚めると、だいぶ外が暗かった。
時計を見る。針は6時を示していた。
なんだまだ夜明け前か。
のどが渇いたので二度寝の前に飲み物を取りに行く。
なんとなくテレビをつけると、
『午後6時のニュースです』
とアナウンサーが喋る。
この時間にこんなニュース番組やってたかな。
そこでやっと気づく。
アナウンサーが言ったのは午前ではなく、
午後であるということに。
最初は驚きすぎて数秒なにも口から出なかった。
少しして
「やべ~!1日無駄にしちまった!なんでみんなも起きてないんだよ」
予想、みんなも昨日疲れすぎて起きられなかった。
1人ずつ起こしに行く。
「ハル、起きろ!もう夕方だ!」
「むにゃむにゃ、そんなわけないよ~。
ほら時計だってPM6時になってる。PM!?
先生起こしてくる!」
ハルは気付き、着替え始めた。
すごい切り替えだな。
続いて、
「ソフィ、夜の6時だ!起きろ」
「ほんとだ!どうしよう。亮、頭撫でてくれる?」
「おう、よしよし」
目覚めの良いソフィの頭を撫でる。
可愛いな、目を細めてる。うはっ
「じゃなくてっ!着替えろ」
ハッとする。
ソフィを撫でるのが楽しくてついバカをしてしまった。
最後に、
「奏衣、起きろ!午後6時だぞ」
「・・・・・・・・・・・・・」
返事がない。
爆睡していた。
ほっぺたをつついても起きない。
なにか違和感を感じて下に目線をやる。
あっ
み、見えかけてる。
パジャマがはだけて、奏衣の微かに膨らんだ胸の先端がギリギリで隠れていた。
見る角度を変えてみるが、どうしても見えない。
見えそうで見えない、まさにチラリズムだ。
って、なにやってんの俺!!!
「奏衣起きろ!」
何度揺すっても起きる気配がない。
俺は少し試してみることにした。
「奏衣は可愛いなぁ~。ちょっと触っちゃおうかな」
奏衣の眉がピクリと動く。
耳に息を吹きかてみる。
「ひゃんッ」
小さく喘いだ。
またいびきを欠き始める。
やっぱりか。
奏衣のほっぺたをつねって言う。
「嘘寝はやめろ、このチビ!」
「痛い痛い!なにすんのよ、この変態」
少しムッとしたのでもう一度つねる。
「ごめんなさい、起きます。許してください!」
俺はそこでつねるのをやめる。
「なんで嘘寝なんてしてたんだ?」
「寝てれば亮がエッチなことしてくるかな~って思ったのよ。
そしたら、なんもしてこないじゃない?
あたしってそんなに魅力ないわけ?」
「そんなことするかよっ。
でも安心しろ、奏衣は魅力的な女の子だ」
胸を覗こうとしていた変態がなに言ってんのやら。
「そ、そう…それなら、まあいいわ
着替えるから出てって!」
部屋から追い出される。
こういうところが可愛いんだよな。
全員がリビングに集まると会議を始めた。
「今日1日を無駄にしてしまったけれども、
明日からはどうする?」
正直俺はもうなにもしたくない。
1日を無駄にすると残りの日もどうでもよくなってくる。
先生が口を開く。
「今日を入れないであと2日だけなんだから、
グダグダしたいで~す」
俺は賛成だ。
だが3人は反対するだろう。
「「「賛成~」」」
まじかい、予想を裏切るのがうまいなこいつら。
先生の意見で、それから2日はグダグダした。
そして最終日。
俺は妹に会える喜びでワクワクしていた。
そんな俺を見てみんなは、
「シスコンだねえ」
「亮ってシスコンだよね」
「変態」
シスコンでも変態でも結構。
とにかく明日乃に会いたい!
俺はその気持ちを胸に先生の車に乗り込んだ。
帰り道は行きより時間がかかった。
1時間半してやっと家に帰れた。
家のドアを開け、玄関で叫ぶ。
「明日乃~~~~!
お兄ちゃん、ただいま帰りました!」
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誤字脱字などありましたら指摘お願いします。
楽園部合宿編が長引いてしまい、申し訳ないです。
サブタイトルを考えるのが面倒とかいう理由ではないので…




