楽園部合宿Ⅺ
第24話 楽園部合宿Ⅺ
目を奪われるとはまさにこの事だ。
浴衣姿の3人の美少女は俺に気付き駆け寄ってくる。
「りょーくん!浴衣どうかな?」
「金髪だから浴衣似合ってないと思うけど…」
「貧乳で悪かったわね!ふんッ!」
奏衣、なんも言ってないよ。
周りの人からの視線が痛い。まあ仕方ないか。
「3人ともすごく綺麗だよ。不良に絡まれないようにしないとな」
絶対に花火大会中に10回はナンパされるだろう。
だからこそ、俺が護らないと。
「ほんとに?良かった~」
「知らない人たちが見てくるから、似合ってないかと思った」
「周りの人に、うわ貧乳が紛れ込んでる!っていう目で見られた気がするわ」
こういうところが良いんだよな。
みんな可愛いのに自分の容姿を鼻にかけない。
「いやいや、周りの人が見てくるのは、
お前らがめちゃくちゃ可愛いからだぞ。もう少し自信を持てよ」
俺たちは早速、屋台を回りはじめた。
こうして屋台を回るのなんて何年振りだろう。
ましてや、友人と来るなんてことはなかった。
屋台を回っていて奏衣が話しかけてきた。
「うわ、ペットボトルこの値段って高すぎない?
あ~、だからこの辺の自販機は売り切れが多かったのね」
「ああ、結構高いよな。どこの屋台も同じ値段だから余計に質が悪い」
なんて話をしていたら、
「あなたたちね~。子供なんだからあんまりお金のこと考えるのはね~」
といつの間にか来ていた山元先生が言ってくる。
「お金があまりない子供だからこその悩みよ」
すかさず奏衣が反論する。
確かに奏衣の言う通りだ。
1つでもいいから値段を下げるべきだな。
ソフィとハルは仲良く話して…
「このリンゴ飴美味しそうじゃない?」
「え~、こっちのチョコバナナの方が美味しそうだよ」
「リンゴ飴の方がいいから!」
「チョコバナナの方が美味しい!」
いなかった…
リンゴ飴とチョコバナナでここまで言い合えるのは、
逆に仲が良い証拠なのかもしれないな。
そんな中背後から声をかけられた。
「ちょっとお兄さん、この子達貸してくんね?」
「独り占めはずるいよな~」
その声を発したのがどんなやつらなのかすぐに分かった。
振り向くと、柄の悪い不良…
ではなかった。
いかにもプレイボーイって感じのイケメンたちだった。
くそ、こいつら普通に格好いいからなにも言えねえ。
でも、
「この子達は俺の連れだ。諦めてくれ」
といっちょまえに言ってやった。
「全員あんたの彼女ってこと~?」
「あ、因みにそこのババアは要らないから」
ブチッ
山元先生の方から何かが切れる音がした。
「ば、ババアはだと?
君ババアって言ったよね。26でババアですか~
もうそんな時代なんだ~。あひゃひゃひゃひゃ」
気味の悪い笑い声が上がる。
「うわ、きも」
「で、全員あんたの彼女なの?」
俺に視線が向けられる。
「いや、彼女ってわけじゃない…その、大切な友人だ」
「彼女じゃないなら別にいいよねえ?」
「もしかして自分が好かれてると思っちゃった?
自意識過剰とかマジキモイわ~」
彼女だなんてまだ言えない。
高校卒業まで待ってもらっているからな。
どうしよう、このまま何も言えないとみんなを守れない。
俺が反論に困っていると、
「彼女ではないけど、りょーくんのことが好きだよ」
「彼女じゃないけど、亮が大好き!」
「好きっていう理由で傍にいるのはダメなの?」
なんと3人が反論した。
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