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アニオタが楽園(ハーレム)を創ろうと夢見ている  作者: 首里おでん
第1章 高校1年生
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楽園部合宿Ⅸ

第22話 楽園部合宿Ⅸ



それからハルを2時間近く探していた。

だが、ハルとは連絡も取れずまだ見つけられていない。


砂浜のすぐ近くに山があるので探すのに手間がかかる。


山道を歩いていると、キラリと光る赤いものを見つけた。

拾って確認してみる。


「これは、ハルのヘアピンじゃないか!」


ハルがここを通った証拠だ。

やっぱり山の中に入ったのか。

でもヘアピン落としても気付かないなんて

どれだけ急いでいたのだろう。


とりあえずもう少し奥まで探すか。


山の中にいて気付いたのだが、この山は獣道が多い。

なにか危険な動物でもいるのだろうか。

疑問に思い、ソフィに電話をしてみる。


「もしもし、ソフィ。この山ってどんな動物がいるんだ?」

『えーっとね、昔お父さんに教えてもらったのはキツネ・アライグマ・シカだったと思う。

 あ、あと極稀にクマが出るって聞いたよ』


クマ…だと…?

俺はソフィに礼を言ってすぐ電話を切った。


俺の脳裏に、最悪の展開がよぎる。

落ちていたハルのヘアピン。

この山に出るというクマ。


ハルはクマに襲われたため山の中を逃げていて、ヘアピンが落ちたことにも

気付かなかったのではないか。

ハルがクマに襲われていたとしたら今ハルはどうなっているのだろう。

ダメだ。考えること全てが悪いルートだ。


居ても立っても居られず、俺は走り回った。

「ハル!ハル!返事をしてくれ、どこにいる!」


探している中、ハルの温かい笑顔が思い出される。

絶対にハルを守らないと。



≪ハル視点≫


「やめて!来ないで!」


私は後ろから迫りくる脅威から必死になって逃げていた。

だが体力も尽きかけ、その脅威はどんどん近づいてくる。

りょーくんから逃げたくせにこんなことを言うのもどうかと思うけれど、

私は気持ちを声に出した。


「りょーくん助けて!!!」


断末魔の如く悲鳴をあげた。

叫んだ途端に木の根に足が引っ掛かり、盛大に転んだ。

もうダメだ…

目を閉じて絶望した。



≪亮視点≫


ハルの無事を信じて探し回っていたその時、

あまり遠くない場所から悲鳴が聞こえた。


「りょーくん助けて!!!」


この声はハルだ!

俺は声のした場所まで全力で走った。


近くまで行くとハルの小さな悲鳴が聞こえてきた。

良かった、まだ生きていてくれて。


「やめてってば!いや!んんッッ」


叫んでいるハルを見つけた俺は、その場で崩れ落ちた。

ハルが俺に気付き、助けを求めてくる。


「りょーくん、早く助けて!」


彼女は脅威(笑)に襲われていた。

その脅威は、、、子犬だ。


「俺の体力返せ!」

子犬をハルから引き離してから俺は言った。


「りょーくんから逃げて山に入ったの。そしたらこの犬が追いかけてきて

 私は逃げ続けたの。待って、あれ?私の大切なヘアピンが取れてる!

 どうしよ~」


そういえば幼稚園の頃から大の犬嫌いだったな。

ヘアピンを落として落ち込んでいるハルに俺は、


「これだろ?よく似合ってたから覚えてた。

 そんなに大事なものなら、子犬くらいでなくすなよ」

俺は笑いながらヘアピンを渡す。


ヘアピンを渡すと満面の笑みで

「ありがと~。やっぱり、りょーくんは私を助けてくれるね!大好き!」


そんな彼女の幸せそうな顔を見ていると

下らないことでも助けることができてよかったと思える。


「またヘアピンを渡してくれて嬉しかったよ!」


また?










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