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アニオタが楽園(ハーレム)を創ろうと夢見ている  作者: 首里おでん
第1章 高校1年生
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茶髪の美少女

第2話茶髪の美少女



入学式が終わり、マサと別れ真っ先に下校している途中、

開谷高校の制服を着た茶髪の女子に声をかけられた。

「あの〜、開谷高校ってどこですか?」


は?もう入学式終わってるんですけど…

「バカか?もう入学式終わったぞ」

「バカって言わないでよぉ…

私だって自覚してるんだから」


あ、 自覚してるんだ。


「でも周りの生徒に付いていけば良かったんじゃないか?」

「ちょっと登校中に用事ができて

迷っちゃったんです。ぅぅぅ〜」


顔を赤くして少女は俯いた。

よく見なくてもかなり可愛い。


「用事って、何してたんだよ…」

「おばあさんが重そうに荷物を持っていたから、荷物を持って届けたの。私バカだから助けて遅れちゃった。えへへ」


ひょっとして俺まずいことした?

彼女は悪くない。

もちろん遅れたことはいけない。が、人を助けていたことに変わりはない。

それなのに俺はいきなりバカ呼ばわり。


「すまん、初対面でいきなり失礼なことを言ってしまった」

「いや、遅れた私が悪いの」

「ちょっとついてきてくれ」

そうして彼女の手を取り学校へ向かった。

「キャッ。て、手繋がれてる」


彼女は顔をりんごのように赤くしていた。

「あ、ごめん、つい…。でもついてきてくれ」


この時俺の中では罪悪感が生まれていた。

担任のところに行って、どうにかしないと。


「別に1日欠席しただけなんだから大丈夫だよ。

気にしないで。」

彼女の言葉を無視して質問する。

「何組だ?」

「2組だったと思う」

同じクラスだったのか。

そういえば俺の前の席空いてたな。


バァン!


勢いよく職員室のドアを開く。

担任の元へと向かい、

「先生、この子、俺が気付かず落としてたシャープペンの芯を必死に拾っていて登校できなかったんです!」

「へ?」

そりゃそうだよな、俺自身も何言ってんのか分からない。

担任の山元アリサはポカーンとしていた。


「俺が悪いのでどうかこの子を出席扱いにさせてくれませんか?」

「貴田くん、急にそんなこと言われても…」

「お願いします!手伝いでも何でもしますから」

「ん~よくわかんないけど、良い感じの熱意だったからOK!」


ダメ元だったが山元先生は出席扱いにしてくれた。

話の通じる先生で何よりだ。


職員室を出て、茶髪の美少女と別れるとき、

「あ、あの貴田くん!今日は私の為にここまでしてくれてありがとう。良かったらクラスでも仲良くしてほしいな♪」


上目遣いやめろし。

そういうの勘違いしちゃうからさ。


「ああ、もちろんだ。これからもよろしくな!」

「うふふ、それにしてもシャープペンの芯はないよね〜」

「うっせ、俺のせいでお前が遅れた理由を考えるのが大変だったんだよ」

「ありがと♪ でもお前はやめて。

 私の名前は桐野陽美(きりのはるみ)だよ」


どっかで聞いたことあるような…

気のせいか。

「おう、桐野。俺は貴田 亮だ」


お互いに自己紹介を交わす。

女子の割に結構話しやすい。

美人だしスタイルいいし俺には勿体ない友人だ。

こんな幼馴染が俺にもいればなぁ…


なんて弱気なことは言ってられないな。自分の手で楽園を創るんだ。この美少女も候補に入れないと。もちろん、下心だけで接近したわけじゃないからな。


こうして俺と桐野は出逢った。





ここまで読んでくださりありがとうございます。

ストーリーに対する要望、誤字脱字などの指摘があればお願いします。

初投稿なのに100PV近くいって嬉しかったです。毎日投稿していくつもりなので、

これからもよろしくお願いします!

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