楽園部合宿Ⅴ
第18話楽園部合宿Ⅴ
俺は小学校の頃から二次元が大好きだった。
周りに可愛い子も性格が良い子もいなかったからだ。
つまり二次元逃避。
中学校に入ってラノベ(カバー付き)を学校で読んでいると
2人のクラスメイトが話しかけてきた。
「そのラノベ俺も好きだよ」
「なにこれエロ本?」
たまたま挿絵を見られたのだろう。
「お前もこれ好きなのか。気が合いそうだ」
エロ本かと聞いてきた不届きものは無視して返事をした。
なかなかマイナーなラノベだったので、知っている人がいると結構嬉しい。
「俺は堀間勝だ。お前は貴田亮だよな?」
「よろしく堀間」
「勝とかでいいよ」
「じゃあマサで。俺も亮でいいぞ」
趣味の合う友人ができると楽しいって聞くしな。
「オレは伊武春一郎だぜ」
ラノベをエロ本と言った不届きものの眼鏡は、俺たちの会話をぶっ壊してきた。
こういうやつ苦手なんだよな。
「あ、ああ。よろしく」
適当に返事をしておく。
マサは頷いただけだった。
3年間その二人と同クラス。
俺とマサはとても趣味が合い、3年生になる頃には親友になっていた。
仲良く話している時にいつも会話を妨害してくるのは伊武だ。
俺たちは正直、伊武が嫌いだった。
好きな女子がいるからといって大声で叫んだり、ゴミをそこらへんにポイ捨てしたり悪いところをあげたらきりがない。
話すことも無いのに陰部を触るためだけに近づいてくるのだが対応に困る。
それでもクラスに嫌な空気が流れるのを避けるために、なにも言っていなかった。
俺らいいやつらだろ?
俺とマサは今まで面倒を起こさない為にアニオタであることを隠して学校生活を送っていた。
だから知っていたのは俺たち含めて3人だけ。
そう、伊武も知っていたのだ。
俺たちの中学校では、アニメなどの趣味は気持ち悪いと批判されていた。
前に、他の組でバレたやつがいた。
そいつは途端にシカトされ、嫌がらせを受けるようになった。
いわゆるイジメだ。
そこで教師がなにかしていれば、そいつも少しは大丈夫だっただろう。
だが教師たちは、イジメを目撃しても見て見ぬふりどころか、
そんな趣味を持っている奴が悪いと嘲笑した。
ありえない話だ。
結局そいつは転校した。
絶対にバレないようにしないと。
俺たちは決心した。
しかしその決心は、無駄になった。
3年の夏休み前のことだ。
伊武がみんなの前で叫んだ。
「そういえば、貴田と堀間の奴二次元愛してるんだってよ。
1年の頃から知ってたけど言うの忘れてたわ。あはは」
その言葉をきっかけに俺たちへの嫌がらせが始まった。
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嫌な奴って必ずいますよね~(⌒∇⌒)




