楽園部合宿Ⅲ
第16話楽園部合宿Ⅲ
ハルと幼稚園の頃の話を始める。
「りょーくんと私三年間同じ組だったよね~」
「そういえばそうだったな」
ハルとの記憶は微かにあった。
「幼稚園児なのに、いつも周りを助けようと頑張ってた」
「そんなに頑張ってた覚えはないぞ」
「ううん、頑張ってた。誰もそれに気付いてなかった。
なんでだと思う?」
周りを助けたことなんてあったのだろうか。
俺にはそんな覚えがない。
「やっぱり誰も助けてなかったからだろ?」
「違うよ。助けていることに本人でさえ気付いていなかったからだよ。
りょーくんが当たり前のようにみんなを支えていたから、
みんなも当たり前に思ってたの。
だからね、りょーくんは優しすぎなんだよ」
俺が優しい?
なにを言っているんだハル。
でも、そう言って微笑んでいるハルを見ていると
なんだか安心する。
「俺は優しくなんかないよ。
たとえみんなを助けていたとしても、
それは俺の気まぐれだろう」
「じゃあ、いっぱい気まぐれありがとう。
そういうところも全部全部全部、大好きだよりょーくん♪」
告白か?
それとも友人としてなのか。
俺は気になっていたことをハルに聞いた。
「俺はハルを助けたのか?」
「うん、覚えてないかもしれないけどね」
覚えてない。
思い出すのにはまだ時間がかかりそうだ。
俺はもう一つ聞いた。
「大好きとか言われると勘違いしてしまうんだが、
ハルはどういう意味で俺が好きなんだ?」
こんなこと聞くなんて恥ずかしい。
でも気になって聞いてしまった。
ちゅっ
額に柔らかい感触があった。
ハルにキスされたのだ。
「これが…答え…だよ」
ハルはそう言って出て行ってしまった。
俺はしばらくの間、固まっていた。
ハルは俺のこと…
高校生になってから3人の美少女に告白されている。
よく考えたらもうハーレムじゃん。
だが、高校卒業まで俺のことを好きでいてくれるわけがない。
俺はみんなに言わなければいけない。
翌朝、みんなに告げる。
「ソフィには言ったんだが、俺は高校卒業まで3人の気持ちに
答えられない。理由も言えない。
だから、俺のことが嫌になったらすぐに言ってくれ。
そしたら関わりを断つから」
覚悟を決めてそう言った。
「りょーくんはバカだね」
「亮はアホ」
「何言ってるの?マヌケ」
へ?
いきなりどうしたんですか。
「え?」
3人の美少女は口をそろえて言った。
「「「ずっと好きに決まってる!」」」
俺なんかの為にここまで思ってくれる。
胸が熱くなった。
ハーレムを創るという最低な理由だというのに。
「ありがとう、絶対に高校卒業で答えるから。
俺を好きなままでいてくれ」
「うん!」
「もちろんよ」
「当たり前じゃない」
俺の高校生活での目標は再スタートした。
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