彼女が野球部のマネージャー
高校生の僕には彼女が居るんですが、僕には納得のいかない事があります。
それは僕の彼女が野球部のマネージャーという事です・・・僕はサッカー部なのに。
なんで野球部のマネージャーになったか聞いたら。
「野球が好きだから♪」
と満面の笑みで言われてしまいました。
僕も最初は寛容な心で、その事についてはそれ以上ツッコミませんでしたが、最近野球部ばかりで僕に構ってくれないし、その上よからぬ噂を聞いたので、彼女を公園のベンチに呼び出しました。
「サードの松下とカラオケに行ったって聞いたぞ!!どういう事だよ由香里!!」
「あっ、えっ~と。今日は良い天気だね♪」
「曇りだよ!!誤魔化されるか!!一体どういうつもりだよ!!俺という者がありながら!!」
流石に浮気は寛容出来ない。
「・・・言い訳にして良いかしら。」
「出来るもんならな!!」
「私はあの野球部を甲子園に連れて行きたいのよ!!」
・・・彼女の言っている意味が分かりませんでした。
彼女の口から壮大な計画が語られました。
「ウチの野球部は弱い!!万年1回戦負けだし、おまけ練習をサボるやる気の無い連中よ!!だから私は野球部ナイン全員の仮初めの彼女になった!!」
「はい?」
えっ?松下だけじゃなく他も!?9人も!?
「男は彼女が出来ればやる気を出す!!勇君だって私が彼女になった途端に試合でハットトリック決めだしたし、私は悟ったわ・・・男には女!!だから野球部の為に私はナインの彼女に成った!!」
クッ、なんか知らんけど由香里の奴がメチャクチャ熱い。
「効果はてきめん!!我が野球部は練習試合で五連勝中!!・・・でも信じて欲しいの、好きなのは勇君だけだよ!!マジで・・・マジでだからね!!あのクソ共とはキスはおろか手も繋がせて無いから!!繋いできそうになったらパァンって叩いてるから!!」
「わ、分かった、分かったよ。」
どんだけ野球部を甲子園に連れて行きたいんだよ。
でも9人も仮初めとはいえ・・・寛容し難いよなぁ。
「ねぇ・・・勇君。キスしよっか?」
・・・よし、許そう!!




