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クルス・クライストの四女神とカナル帝国記  作者: 椋鳥
第一章 賢者の石
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  盟約-2

***



「姫様。奴らはベルゲルミルの騎士です。手前の少年に至っては、あの十天君に数えられる勇者です」


 クルスは胸元のペンダントに軽く指をやり、乱入してきた騎士たちの素性をネメシスへと伝えた。ネメシスは流石にびっくりした様子でボードレールたちを眺め回した。


「ベルゲルミルの十天君、ですか……?」


「バレンダウン伯爵公女だね?僕はファーロイのボードレール。お初にお目にかかる。早速で悪いけど、賢者の石をもらい受けに参上したよ」


「なんですって?カナルの国宝を、ベルゲルミルがどうして……」


「マジックアカデミーの連中がね、帝宮から盗み出された石をどうしても横取りしてきて欲しいというのさ。どういう経緯でか我が王がその希望を尊重された。それで僕が遣わされたというわけ。分かったら素直に渡して貰えると有り難い、ネメシス・バレンダウン」


「無茶を仰いますな。石は私が責任をもってチャーチドベルンに届けます。ベルゲルミルになど渡せません」


「賢者の石を、悪魔の巣窟に戻すって?ははは。こんなところにまで逃避行をしておいて、実に滑稽な話だね。バレンダウンの姫はいつから悪魔信仰に傾いたのかな?」


「……ッ!貴方は……」


「馬鹿にしちゃあいけない。僕ら連合王国の魔法技術はアケナス随一。マジックアカデミーのマジックマスターたちは、貴国の中枢が悪魔に喰われつつあることに気付いていたのさ。ネメシス・バレンダウン」


「私や、父も当然悪魔などではありません」


「チャーチドベルンの連中はどうかな?確か、貴女は貴国の皇太子と許嫁の関係にあると聞いている。彼は果たして無事なんだろうか?」


 クルスはまず離れたところに位置するノエルに視線をやり、彼女とイグニソスが対峙して両者共に動けない様子を確認した。ボードレールが連れている騎士は五人皆壮健で、見た目にも屈強な様が窺えた。


(アムはあの一撃で活動限界を超えている。ノエルの援護が期待できないとすれば、少なくとも少年剣士はおれが相手をしなければならない。出来るか……?)


「エドワード様は……少なくとも、先日帝宮でお会いした際には御変わりありませんでした」


 ネメシスの言に、ボードレールは苦笑いを返した。


「あのね。人間を乗っ取るタイプの上位悪魔に限って、外見や問答でぼろを出すような低レベルな作為はしない。専門のマジックマスターで何とか感じ取れるくらいの違和感しかないのさ。だから、ネメシス・バレンダウン。石は貴女が持つべきじゃないんだ。これが最後通告だよ」


「何度も言わせないでください。敵国に、国宝を渡すことは出来ません。正当な手続きを踏んで出直して来ると良いでしょう。……先程のように、悪魔を共通の敵とするならば手を携える用意はあります」


「必要ないな。僕は強いからね。ここで貴女たちを捩じ伏せて石を奪い、チャーチドベルンの悪魔が襲ってきたならそれも迎え撃つ。シンプルな話だと思わない?」


 ネメシスは呼吸を荒くさせているアムネリアを視界に収めて表情を暗くした。ボードレールはそれを愉しそうに眺めていた。


「……分かりました。ただし、帝宮に居るという悪魔を討伐するまで。それまでお待ちいただけませんか?チャーチドベルンを掃除し尽くした暁には、私の手から賢者の石を贈呈致します。ですから、ここは見逃していただきたいのです」


「駄目だね。悪魔を倒した後に貴女がしらばっくれる可能性を排除出来ない。白騎士団を盾に強気に出ないとも限らないし」


「私を信じてください、ファーロイのボードレール。このネメシス・バレンダウンの名において約定致します。どうか、御寛恕を」


 ネメシスは深く頭を垂れて見せた。大帝国の伯爵令嬢にあるまじき所作と言えた。


「たかが一領主の娘の何を信じろって?勘違いも甚だしい女だね!貴女の約束になんて一文の価値もないんだ。僕はもうこの場で石を奪うと決めた。嫌なら這いつくばって靴の裏でも嘗めてみるかい?あははは!」


「……ボードレール卿。ネメシス様への暴言が過ぎるとは思わんか」


「ファラウェイ卿。貴女は間諜ではなかったのだね。本気で一私人としてこんなところにいるのだとすれば、貴女はとんだ愚か者だよ」


「私のことはそれで良い。だが、ネメシス様を侮辱するのは許さんぞ」


 苦痛に堪えるようにして身体を震わせながら、アムネリアは鬼気すら漂わせて剣を構えた。ネメシスはそれを止めるようにアムネリアの前に出た。


「どう許さないって?力無き大言では僕は動かされない。貴女が元は僕と同じ十天君であったとして、今はただのガラクタさ。田舎の姫とここで心中するのが望みと言うなら……」


 電光石火、飛び出したクルスの剣はボードレールに正面から受け止められた。剣と剣の激突音が響き渡った。


「六対一だよ、クルス・クライスト!」


 撃ち合わせた剣を押し合いながらボードレールが余裕を見せた。彼は挑発を続ける傍らクルスの暴発を待ち望んでいたので、咄嗟の撃ち込みにも対処ができた。五人の騎士が一斉に二人を取り囲むべく動き出した。


「まさか傭兵の君が激発するとはね。義憤に駆られるのはいいが、死期を早めただけと気付かない?」


「六対二だ。<戦乙女>を知っているな?」


「ドワーフたちの崇める軍神マイルズの従神で、乙女だけで成り立つ騎士団を形成していると言う。稀にマイルズ教の上級神官が召喚をしてみせるが……」


 律儀に答えながらも、ボードレールは怪訝な表情を浮かべた。仮にこの話題を持ち出したクルスがマイルズの神官だったとして、神霊を召喚するには多大な時間と複雑な儀式を必要とした。だが、この場にそれを再現した形跡はなかった。


「そう、遥々ファーロイから御苦労だったな!おれの女たちを愚弄したからには、ただでは帰さん。来い、ラクシ!」


 クルスの声に呼応し、燐光を伴って甲冑姿の<戦乙女>がその場に姿を現した。ボードレールは驚きの表情を隠せなかった。


「なに?」


「ラクシ、騎士どもをやれ!こいつはおれが止める」


「了解した」


 銀髪の<戦乙女>は無より戦槍生じさせ、ベルゲルミルの騎士たちへと次々に投じていった。そして大地に中空にと縦横無尽に移動して槍を繰り出す戦神を前に、騎士たちは為す術なく昏倒させられた。


 クルスの剣が幾筋にも走り、それに剣を合わせるようにしてボードレールは守った。互いに盾を持たず、ひたすらに剣と剣を戦わせた。


 不意に、ボードレールの濃紺の瞳がギラリと光った。


(……ッ!)


 ボードレールの三振りの剣閃の内、クルスに見切れたのは二振り目まででしかなかった。身体を捻ることで辛うじて直撃こそ避けられたものの、左肩から二の腕にかけてを斬られ、鮮血が舞い散った。


「クルス・クライスト。僕を止めるって?どうやって?」


 続くボードレールの刺突をかわせたのは偶然の産物であった。クルスは負傷により体勢を崩し、それによりボードレールの剣筋から僅かに逸れた。そこから五合程斬り合った後、ボードレールの剣がクルスの剣をすり抜けるようにして下部へと流れ、右太股をざっくりと抉った。クルスは左腕に加え足をも封じられ、万事が休した。


 余計な言葉を紡がず追撃へと出たボードレールの一手に新しい剣が割り込み、それを横に払った。介入したのはネメシスであった。


「……別に貴女の命まで奪う気はなかったのだけれどね。邪魔をするなら、斬る!」


 ネメシスはボードレールの剣に必死に食らい付いた。彼女がソロス流を真面目に修めたことに嘘偽りはなく、実際ベルゲルミル最強クラスの剣を一時的にとは言え止めて見せた。


 だが直ぐにもネメシスの剣は押され始め、あわやボードレールの剣の錆になろうかというタイミングで、遂に<戦乙女>が飛び入りを果たした。


「私が相手をしよう。ベルゲルミルの騎士よ」


「……<戦乙女>に自我があるだと?」


 ボードレールの自信が揺らぐことはなかったが、起きている事態の奇特さに速攻は躊躇われた。そして、連れてきた騎士たちが全員倒されている現実は剛胆な彼をして迷わせた。


「僕の部下たちを、皆殺しにしてくれたのかい?」


「殺してはいない。しかし、やられたならやり返させてもらう」


 ボードレールは<戦乙女>、ネメシスへと続けて視線を送った。どうやらイグニソスの援護も望めぬようで、このまま長引かせてはアムネリアの復帰が勝敗を決することになりかねないと考えた。


 それに対して、深手を負いつつも未だ離脱をしていないクルスは、ボードレールとは違った意味で焦っていた。


(魔法結晶の残量は……もつのか?)


 槍を手にじりじりと間合いを詰める従神に、下段に構えた剣を川の流れが如く揺らすボードレール。先に根負けしたのはボードレールで、剣を鞘に収めるや、クルスに向かって提案した。


「<戦乙女>とエルフの娘に交戦の中止を伝えて貰おうか、クルス・クライスト。バレンダウン伯爵公女の和解案を飲むよ」


「……馬鹿を言うな。戦況はこちらに有利だ。今更ただで石を渡すつもりはない」


「なら、どちらかが死に絶えるまで闘り合うかい?僕もベルゲルミルの十天君に名を列ねる身。侮られては困る。揺蕩う勝利を引き寄せるなど、造作もないこと」


 ボードレールの放つ闘気が冷たく厳しいものに変化をし、尋常ではない威圧感を醸成した。それを肌で感じたクルスは、ボードレールの言に真実を認めないわけにはいかなかった。


「……では、こういうことにしてはどうでしょう?騎士ボードレール。貴方におかれましては、私たちの悪魔討伐に力をお貸しいただきたい。その見返りに、私は賢者の石を供します。これであれば貴方の矜持を傷付けることもありますまい」


「……それはバレンダウン総督代理の、正式な依頼と受け取って良いのだね?」


「ええ。ネメシス・バレンダウンの名において誓います。人間社会の秩序と正義を守るため、正当な報酬を約して貴方の剣を借り受けます。事ここに至り、国家間のいざこざは一時棚上げとさせてください。全てはチャーチドベルンの解放の為に」


 ネメシスは堂々たる態度でそう言うと、ボードレールを優しく見据えた。クルスやアムネリアの瞳には、そんなネメシスの華奢な背中がとても頼もしく立派なものと映った。



***



 白亜の宮殿を予想したわけではなかったと言えど、その庁舎の造りは都市の外壁と比して簡素に過ぎるようにノエルの目には映った。クルスと並んで玄関から歩く間も足下から床の軋む音が絶えず伝わり、木材の伸縮性云々の問題ではないと工法に憤りすら覚えていた。


(樹木を使っておいて、こんなのはないわ。手入れがまるでなされてないと素人目にも分かるじゃない。全く、これだから人間は……)


 壁はところどころで塗装が剥がれてみすぼらしく、作戦室と題するプレートの貼られた扉に至っては、そこだけ鋼鉄製というのがちぐはぐでノエルの苛立ちを助長させた。係員からしばらく待つよう言い渡された側から、ノエルは盛大に溜め息をついた。


「色々がっかりしたようだがな。この都市は元は普通の農村だったという話だ。<リーグ>の発起人たちが集った時から少しずつ外郭は整備され、都市機能の拡充なんかは後に回されたらしい。その名残か、この本部施設は集会場のようななりのままで運用されている」


 クルスが豆知識とばかりにサンク・キャストルについて語って聞かせた。


「人間は無駄に木を切って、酷い使い方しかしないわ。もう少し自然との付き合い方を学ぶべきね」


「ドワーフの石造りの工法のように?」


「あんなもの!生命の欠片も感じさせない、無機質なだけの造作だわ」


 ドワーフ族は逆にエルフの建築理解を「美的感覚の欠片もない自然主義」と馬鹿にするのが恒例で、クルスはノエルの批評を受け流すことに決めた。


 エルフとドワーフは亜人とひと括りにされることを何より嫌っていた。森と山、木と石、魔法と筋力という具合に興味の対象や拠り所が異なるため、この二つの種族が共鳴することは殆どないとされていた。


 唯一志を等しくしたのが対悪魔の思想であったのだが、人間種族の横暴を嫌って隠れて以来、エルフとドワーフが共同歩調をとる機会は失われてしまった。しかし、人間とほぼ没交渉になったエルフとは違い、ドワーフは商取引には応じる姿勢を貫いており、石や鉱物の加工や山間部の開拓においては人間に力を貸し続けていた。そして少数ではあったが、軍神マイルズの神官となる者や傭兵を生業とする者がいる分、人間にとってはエルフよりもドワーフに親しみを感じる向きが少なからずあった。


「……<リーグ>に協力なんて得られるの?」


「それを要請しに来たのさ。こんな話、支部に相談したところで相手にはされない。と言うより、手に余る」


「ふうん。で、クルスは助けてくれると思ってるの?」


「思っていない。傭兵は慈善家ではないからな。その元締めだってそれは然りだ。ただ、仁義をきっておいて損はないだろう。チャーチドベルンにも<リーグ>の支部はあるんだ。情報や隠れ家が多いに越したことはない」


「人間の社会に、正義の味方はいないわけね」


 ノエルの挑戦的な視線に、クルスは少しだけ憮然とした。


「エルフはどうなんだ?巨悪が暗躍すると知っても、動いているのは長老と君だけだ。厭世に慣れて、余程目が曇ってしまっているようにも思えるが」


「私たちエルフだって、同胞に降り掛かる火の粉は払うわ。あくまで今回は貴方たち人間の問題よ。助けがあるだけ有り難く思って欲しいくらいよね」


 ノエルは人間同士で面子に拘り協業を果たせない事態をそう揶揄し、対するクルスに返す言葉はなかった。ややして作戦室に通された二人は、<リーグ>の作戦参謀を名乗るエックスという傭兵と面会を果たした。


 腰までの白髪に丸縁の眼鏡、ゆったりとした黄土色のローブを着込んだエックスは三十代半ばくらいの好人物に見え、向かい合うノエルにはさして腕が立ちそうとは感じられなかった。


(なんだ。傭兵たちの親玉っていうから、ちょっとは期待したのに。歳の割には落ち着いて見えるけど、クルスやアムネリア程に迫力はないものね)


 クルスは賢者の石を巡るドタバタに関して順序立てて説明し、エックスは時折質問を挟みながらも基本的にはじっくりと耳を傾けていた。ノエルはつまらなそうに聞いていたが、クルスが<戦乙女>だけは意図的に隠して話していることを気に掛けた。


 ラクシュミという名の<戦乙女>を使役していることに関して、クルスは仲間内でも「ある経緯からこうなった」と煙に巻き、それ以上を語りたがらなかった。ラクシュミの維持に魔法結晶の常備を必要としていて、そのことへの理解と援助を求められはしたものの、アムネリアやネメシスが完全には納得していない空気を、ノエルは肌で感じていた。


 エックスは腕を組み、目を瞑って天井を仰いだ。そうしてしばらく黙して考えた後に、次のようにクルスへと質した。


「傭兵クルス。なぜ君は戦っているのです?……ああ。漠然とした話ではなく、ノエルさんと賢者の石の為に、という意味ですよ」


「おれは、悪魔が何より嫌いでね」


「ただそれだけの為に?カナル帝国やベルゲルミル連合王国を敵に回すかもしれない。無尽蔵とも言える正規兵を相手に、一介の傭兵に過ぎない貴方が戦い続ける。その覚悟があると?悪魔が嫌いという、ただの一理で?」


「……改めて言われると不安になるな。そう、美女のためというのもある。アムやノエルはおれの嫁になってくれるかもしれない女だし、畏れ多くも姫様も稀代の美女だ。そんな才媛たちを助けるというのは、男冥利に尽きる話だろう?」


 ノエルが気でも狂ったかと言いたげな抗議の視線をぶつけた。


「勿論私心は動機に足り得ます……が、裏に何もないのですね?それが政治的なものにせよ、義侠心から発せられたものにせよ」


「ない。あんたの言った通りおれは傭兵だ。ただの女好きの、な」


 二人の眼光は交錯し、互いに真意を探り合った。少ししてエックスが一息つき、落ち着いた調子で議論を再開した。


「それが事実だとして、私個人としては賞賛に値すると表明させていただきます。しかし、組織の長としては当たり前ですが全く共感出来ません。……まあ、厳密に言えば私は<リーグ>の責任者などではないのだけれど、君の申し出は承服出来ないですね」


 エックスは椅子の上で退屈そうに身動ぎしているノエルの碧眼を見詰めた。ノエルは彼の真摯な視線を前に自然と背筋が伸びるのを感じた。


「ノエルさん。カナルの国宝を不法に盗み出したことは事実なのですよね?」


「ええ」


「カナル大森林のエルフの総意として、今後もクルスに協力を要請すると言うのですか?」


「そんなことは考えてない。私にとって都合が悪くなったら、いつでも行動を別にする」


「それは賢明な答えです。ここで同意されていたら、それこそクルスを犯罪幇助で追放する他ありませんでした」


「<リーグ>はカナルやベルゲルミルと正面切って事を構えられない。アムネリアはそう言っていたけれど、本当ね。悪魔の跳梁を聞いても指を加えてただ見守るだけの人間って、正直度し難いわ」


「……<リーグ>は傭兵の互助組織であり営利組織でもあります。サンク・キャストルがいくら中立を謳っていようとも、大国に睨まれればそこでの活動は難しくなる理屈です。おいそれとリスクはとれません」


「クルス。時間の無駄よ。帰りましょう」


「お待ちを。<リーグ>を挙げての支援は出来かねると言いましたが、投資は怠りたくありません」


 エックスの言にノエルとクルスは顔を見合わせた。


「あなたがた一行の中にはバレンダウン伯爵公女がいらっしゃる。かの御令嬢が帝国でそれなりの地位に昇る可能性は一定程度あります。そんな御方のご不興は買いたくないですし、<リーグ>として恩を売っておきたいのもまた事実です」


「何が言いたい?」


「傭兵クルス。私をネメシス・バレンダウン様にお引き合わせ頂きたい。直接の手出しは控えるが、チャーチドベルン支部で信用の置ける傭兵をリストアップすることくらいは出来ます。これは商流の拡大を見越した先物買いであり、大国を相手にギリギリ言い逃れ出来るレベルの施策でしょう。……私たちは、所属する全傭兵の味方です。どうかそれだけは信じて欲しい」



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