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短編【文学】【童話】【ファンタジー】集(2)

ゆきんこ

作者: 蠍座の黒猫

ゆきのこひとり はぐれてた

たかいおねから ころげおち

さとのこどもの いえのまえ

ころころころがり やってきた


しろいなみだが かわいそう

みっちゃんないて おっかあに

たぞうはみっちゃん たすけよと

となりどうしで かさかけた


ゆきのこないて よろこんだ

これでふぶきは こないよと

むらのちょうじゃは にやわらい

それでもめずらし あやかしは

うわさになって ひろまった


おしろのおひめの おとものこ

こもののこもの いやしいめ

みせろみせろと がやがやと

みっちゃんのうち おおさわぎ

ゆきのこふまれて しろいやま


こどもなはないて こものさり

よるのやまから まがおりる

うちのこどれだ ゆるすまじ

おどろおどろし あかいめめ

いつかおきてる しろいやま


よあけはまたず しろのうえ

やまはとどろき なだれおつ

どどどうどどう おちるゆき

すべてのみこみ しろのなか

しののめさせば こえひびく


みたかみたかよ われらがいのち

ゆきんこひとり おまえらぜんぶ

しあわせひとつ くらしのぜんぶ


さむいはころも ひえるねつ

このやまのした つちにねる

われらがいきて わがおどう

ひとだけでない やまのたみ

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― 新着の感想 ―
[一言] ゆきんこが踏まれてあっさり崩れてしまう儚さと、その後の恐ろしい報いが、小気味よい語調の中でゾッと際立っていました。 「赤いろうそくと人魚」のような哀しさと怖さがありますね。儚い存在であっても…
[一言] 日本昔話で時々やる寒くて恐ろしい民話を想起しました。残酷で無慈悲、でも昔の暮らしなどをしのばせる話は、嫌いじゃなかったな〜。
[良い点] 語呂あわせがとても良いですね。声に出して歌ってみたくなります。
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