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「軽蔑するかもしれないけど、彼のこと、そこまで好きじゃなかったんだ」


蓮華はレナの言葉に少し驚いた。もちろん軽蔑はしない。

レナがミタのサッカー部の試合によく応援に行っていたのを知っている。

そもそも彼女がとにかく恋人が欲しいとか「彼氏」を必要とするタイプではないと認識しているから。


「私のことを好きな相手っていうのが心地よかったんだ」

蓮華の知っている限りでも、何度も何度も告白してくるミタに根負けするような形で付き合い始めた二人だ。


「それはミタがレナのこと好きじゃなくなったってこと? 」

蓮華はつい口を挟んでしまった。


「どうだろう」と目を伏せたレナの手をまた強く握った。


レナの都合を考えずに夜中に急に電話してくる様になったこと。

段々と一方的に話をしてくる様になったこと。

自分の部の女子マネージャーを引き合いに出し、レナと比べて、彼女を見習ってほしいと何回か言われたこと。

レナは疲れた笑顔で続けた。


「そんな人だったの? 」

蓮華は悔しかった。そして今まで知らずにレナといた自分にもモヤモヤした。

どうして今まで言ってくれなかったの と口から出そうになった言葉を飲み込んだ。







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