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中学3年の秋から冬に入り始めた時期。

学年はすっかり受験ムードだった。


蓮華は昼休みになってから前の授業での忘れ物に気付いた。

友だちの輪をぬけ、少人数教室で使っていた多目的室に向かった。

男子たちが話しているのが扉の窓枠から見えた。

扉を開けて注目されるのは嫌だと思った蓮華は掲示版のようになっている壁の下、小さな戸を静かに開けた。手を床につけハイハイのようにして多目的室に入った。

廊下側の席だったためすぐに忘れ物を手に出来た。


どうやら男子たちは恋バナをしているようだった。

退散しようとしたとき自分の名前が聞こえたため、耳をすませてしまった。

前に同じ委員会でたまに会話するくらいの男子だった。

「篠宮でシテイル」と。

他の男子たちもどんどん同調していった。

話はどんどん下ネタになっていった。

自分で変な想像をされている。

「れんげちゃーん」

私の名前を発しないで。


中々動かない体でどうにか急いで外にでた。

彼らには気づかれなかった。

震える自分を抱きしめた。

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い


蓮華は受験校を共学から女子校に変えた。





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