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辛みのきいた麻婆豆腐やパリッとした皮の春巻き、クウシンサイの炒めもの、エビチリなどを蓮華と蘭は美味しく食べていた。
2人で中華料理屋に入った時には餃子を頼まないなとふと蓮華は思った。
「パパがいない時に餃子頼んだことってないよね」いつの間にか声に出していた。
「パパはビール飲むから。餃子はいいお供なんでしょ。」蘭が答える。
あんかけ炒飯が運ばれてくると
蘭は「ママは少なめでいいから」と言いながら炒飯を多く盛りつけた小皿を蓮華に渡した。
「ありがとう」
蓮華がまだ炒飯をすくっては口に運び を繰り返していると、店員がやってきた。
「サービスです」
杏仁豆腐とマンゴープリンを置いていく。
書店の紙カバーがついた本を読んでいた蘭は「有難うございます」と顔をあげ微笑んでいた。
店員が去った後、「ママ杏仁ね」とさっと本をしまい食べ始めた蘭に「ママ、お腹いっぱいなんじゃなかったの? 」と炒飯を見ながら蓮華は言う。
「デザートは別腹でしょ? 」蘭は当たり前のように言う。
「そうですね」少しムスっとしながらも蓮華は残り少なくなってきた炒飯を食べ続けた。




