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詩、紡ぐ場所(α)

硝子細工

作者: 蒼井托都

壊れモノを扱うみたいに


そっと伸ばされたその手が


離れないように震える


鼓動を抑えようと焦った


君にとっての僕はいつも


どんな風に見えてるかな


そんなことをどうでもいいと


思わせてくれるような風景



つまらないことで疑い


ありふれたことで揺らぐんだ


磨かれ輝いていく


この想いが答えなのに



この手が この手が


心臓の痛みを掴んで


尖った破片をそのまま君に向けて


戻せない 止まらない


知り尽くされた真実を


もっと示してと


アイシテルを欲しがってしまうんだ



全身を包む君の体温で


どうか何もかも融けてしまえばいい


抱擁から解き放たれてしまえば


一瞬後には虚しくなるから


君にとっての僕はきっと


危険な硝子細工みたいだろう?


磨いてくれる手を遠ざけて


キズモノに劣化させたくなるんだ



好かれることに戸惑い


でも嫌われるのは怖い


君の隣は譲らない


その答えが想いなのに



この手が この手が


心臓の痛みを掴んで


歪な破片を壊したくて出来なくて


伝えたい 伝えたい


突き付けられる真実を


どうしようもないくらいの


アイシテルを伝えたいのに



プラスチック級のハートは


過去に何回か粉々になって


高温度で何もかもを変えた


これ以上無い脆さで


躊躇いが生まれるけど


何もかもを知ってるみたいに


君がそこで待っている



その手を その手を


ただ包みたいだけで


爪を立てることしか出来ないことが


嫌だよ 嫌だよ


傷つけたくないのに


自分を守ることしか知らなくて



その手で その手で


僕の全てをただ


飾らない君の全てで迎えてくれる


好きだよ 好きだよ


ありがとうじゃ足りない


どうしようもないくらいの


アイシテルが伝わったよ


アイシテルが伝わりますように



(C)Aoi Tact


硝子のようなハートで。

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