表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法をどこかに落としてきました…(´・ω・`) 魔法を忘れた魔法使いの物語  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/48

Scene 3: 町長の怒り

レイムたちは、町の奥にある町長の家を訪れた。


中に入ると、初老の老人が、三年前の記憶にある穏やかな姿とはかけ離れた、困り果てた顔で座っていた。


「魚が……暴れとるんじゃ」


町長は、呻くように言った。


「でも……湖を荒らしていた魔物は、倒した……はず……です」


レイムは、当時の記憶を呼び起こしながら言った。


*回想(三年前)**


レイムたちが、湖の異変を解決するために、島へ渡ろうとしていた時のこと。


「湖の中にあるあの島に行きたいんだけど」アレスは町長に相談していた。


「無理じゃ!船は出せん!」町長は猛反対した。


「なんで?どうしてもあの島に行って、水の村の人に会いたいんだけど」


「だから無理なんじゃって!湖の中は魔物でいっぱい!今船を出したら、死にに行くようなものじゃ!」


「そこは俺たちが守るから、何とか行ってよ」


「お前らみたいな冒険者崩れに何ができる! 水の上での戦いをなめすぎじゃ!」


「なあ、もうこいつらと話しても無駄じゃね?」ガリウスが呆れた。「泳いでいこうぜ!」


「……無理……泳げない……」レイムは、おどおどと拒否した。


「そうですね、結構距離がありますし、現実的じゃありませんね」ラザロがガリウスを諭した。


*回想、終了。*


(そう……あのとき、猛反対の町長をコンコンと数時間かけて説得して、ようやく船を出してもらった。そして、湖の主を倒して、無事に島に着いた)


レイムは、確信を持って町長に尋ねた。


「あの……倒しましたよね……主……これで湖が安全になって、町に再び活気が……言ってましたよね?」


町長は、レイムの顔を見た瞬間、目を見開いた。


「おっ、お前!!お前はあの時の!!! あの時一緒にいた魔法使い!!」


町長の顔が、瞬く間に怒りで真っ赤になった。


「お前らのせいで!お前らのせいで、町が!!」


町長は、レイムたちを指差し、激しい口調で叫んだ。


レイムは、混乱した。自分たちは町を救ったはずだったのに。


「……私たち……の……せい?」


レイムの脳裏に、湖底に眠る次の落とし物と、町の荒廃という、不気味な因果関係がよぎるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ