Scene 6: 湖の落とし物
レイムは、消し炭となったヴァンパイアと、焼き払われた森の一部を見つめ、ハッと我に返った。
「…!!!魔法!」
「魔法がどうした?」リムは、レイムの火力にまだ呆然としている。
「……吹き飛んだ……かも」
レイムは、自分の放った【火炎矢】の威力に、落とし物まで巻き込んでしまったのではないかと、真っ青になった。
「確かに景色は広くなったけど」ニールは、焼き払われた森を見て言った。「そもそも魔法って燃えたりするの?」
「さあ?燃やしたことないからわからねぇよ」リムは答えた。
レイムは、慌てて新しい魔導書を見る。そして、見たまま固まった。
「どうした?」リムが尋ねる。
「……地図……出し方……わかんない」
リムは、深いため息をついた。
「おい!教えたろ!魔導書に手を置いて……」
リムの指示に従い、レイムが手を置く。
「……出た!出たよ!地図出たよ!」
「そりゃ出るだろ」リムは、疲労困憊だ。
レイムは、おろおろと、地図上の赤い点を探す。
「魔法……魔法は……?……ない……! この辺にあったのが……ない……どうしよ……」
レイムは、絶望的な気分になった。
「落ち着け、落ち着け」リムが声をかける。「ちっ、近くに、近くにあったりしないか?」
レイムは地図を見る。赤い点は、少し離れた場所に移動していた。
「南……南にちょっと行ったとこ……この地図の青いとこ……」
ニールは、地図を見てすぐにその場所を特定した。
「あれ?ここって湖だと思うよ」
リムは、顔をしかめた。
「湖の中に落ちたのか? そりゃ無理じゃねぇか」
「……なんとか……なる……なんとかする」
レイムは、自分の責任だと、決意を込めて言った。彼女は、湖の中であろうと、次の魔法を取り戻す覚悟を決めたのだった。




