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豊穣の力って楽しい

頑張った。

~~約2208時間52分後~~


「何しよう.…」

「遊びませんか?」

「うーん…」

私は困っていた。

何を隠そう、神様というのは異常なまでに暇なのだ。

「何がそこまでの悩みの種なのですの?

何をしたい、すべきというものがないのでしたら、

私たちと遊んでくれれば良いでしょう?

ここの畑もうちは使っていませんし。」

「実際、するようなこともないからそれでいいと思うよ?でもねぇ…」

「じれったいですわね。

まごまごして言葉を詰まらせるのに時間を使わず、

はっきり意見を言ってくださいまし!」

「でもねぇ。」


「後ろの子を見てもそういえる?」

「はい?」

「「「…」」」

毎日私の神社、いや祠には2人の子供転生者が来る。

正直暇だからいいんだけど、

よくしゃべるローラちゃんに比べて、

いつも後ろに隠れてやってくる子があまりにも無口すぎる。

名前はリスタちゃん。なんでも、私がいるこの国、

ヴァレヴィネルス王国の子爵のご令嬢。

ローラちゃんは伯爵の令嬢。

そうとうに地位の高い存在だ。

親の仲が良かったから会えたらしい。


私は神様なので、なんかいろんなことに干渉することができる。

その力で調べていたら、イエスキリストとかお釈迦様とかのレベルの、

地球のある世界範囲での最高神に融通を聞かせられて会うことになっていた。

詰まるところご都合主義的な。


神様同士での会合もそこそこあるため、

転生者二人の話をしたら、

めっちゃ哀れまれた。

ちょっと手間暇かけて用意したものを

『俺の世界の常識!』

つって壊してくるから、

工業系とかの神様は特に超が付くほど嫌いらしい。


「きいてますの!?」

「あっごめんね?何の話?」

「もうっ!

リスタの無口の解消方法ですわよ!

人と話しているときに意識を他に向けないでほしいですわ!」

短気だなこの子。

「そうは言ってもローラ、

無口は考え込む性格ゆえだから解消も何も…」

「そーんな考えだから友達ができないんですわよ!

努力もせずに諦めるのは中途半端な考えの人間がすることですわ!」

「傲慢だなぁ、ローラは。」

「なんですって!そういう言葉は気高い人になってから言ってほしいですわ!」

「さりげなくディスるよね。ローラは。」

「正直者と言ってほしいですわ!」

「確かにオブラートに包まないよね。」

「神様まで!やめてくださいまし!」

「まるで姪子と違うな。」

「あらあなた、

前世で姪子がいましたの?」

「私は孫娘までいたよ!」

「存外長寿ですわね。」

「見た目の良さは姪子といい勝負なのになぁ。」

「それ家族フィルターの上の話でなくて?」

「実際あると思う。」

「この話の続け方が誰にでも発揮出来たらよかったのにね。」

「確かにそうですわね。話が脱線しまくってましたわ。」

「そんなローラは子供いた?

私はいなかったけど。」

「姪しかいなくて子供の話題出しましたの?

兄が年少々多めに離れてて甥は生まれるはずでしたわ。」

「生まれる前に死んじゃったのか。

大変だね。」

「死に方が頭おかしかったのですけどね。」

「「え?」」

「神様のミスのせいで学校に入るときに

上から阿修羅像降ってきたのですわ。

本当にバカみたいだと思いませんこと?」

「そんなミスすると思えないんだけど。」

「神様でも引くくらいおかしい死に方だったわけか。」

「神様の力的な面で。」

神様の力はちょっとめんどくさいのによく阿修羅像作ったな。

「ミスすることはあり得たということですの?」

「私は生きた時間も地位も弱すぎてわからないけど、

神からしたら小さい誤差だったりしそうなんだよね。」

「そうなんだ。」

「「「…」」」

話が尽きると何もわからなくなる。

ちょっと長め。

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