表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

225/241

224、ユニバース25のネズミは君を愛することがない


 夢を見ていた。


 俺――少年時代の江良(えら)が通行人を人間模写している夢だ。


 場所は、日本の都市。

 近くに見えるのは、電柱。壁。建物。灰色の曇り空。


 行き交う車はどれも似たフォルムと色をしていて、無個性の象徴みたいな風景だ。


 俺の近くを男女が通り過ぎる。

 会話が聞こえる。


「お前さ、昨日の数学のテストどうだった? 俺、絶対80点超えてるわ。天才的に冴えてたもんテストのとき」

「え、マジで?  私、30点とかだと思う……。ていうか、数学だるすぎ!  漫画部入ればよかったよ。漫画部ってさ、週一で集まって好きな漫画読むだけでいいんだって。最高じゃん!」

「いやいや、漫画部とかダサくね?  俺、昨日さ、隣のクラスのミサキとめっちゃ話した。俺、ぶっちゃけ好かれてる……」


 知らない人たちの会話は、正直、どうでもいい内容だ。

 でも、なんか耳に残る。

 その「なんか残る」が、羨ましい。

 

 2人を見ていると、別の人物も気になってきた。

 スマホで通話中の男だ。


 俺は物陰に隠れて、男を真似た。

 ただの暇つぶし。遊びだ。

 

「LINE? 返そうと思ってた。あのさあ、ちょっと返信遅いぐらいでアレコレ言われるのストレスなんだけど」

  

 そういうストレス、俺は知らないな。

 そう思いながら落ち着きなく体を左右に揺らす。

 彼の真似をして、前髪をうざったそうにかきあげる。


 ――なんか違うんだよな。


 外側しか真似できていない。なりきれない。

 相手の気持ちに共感できないからだ。

 

 でも、「見てこれ。なんか違うよね?」と相談できる仲間もいない。

 ただ自分ひとりで考えているだけだ。

 

 外側から見える動きを模倣して下を向くタイミングで、地面をもぞもぞと動く何かに気付く。

 赤くて小さい……テントウムシ? 

 

 演技は中断だ。

 

 俺はなんとなくテントウムシを拾って、近くに見えた緑の茂みに置いた。

 そして、じっとこちらを見ている赤毛の男に気付いた。


 大人の体付き。外国人だ。

 彫りが深い顔立ちで、鼻が高くて目を見ると得体の知れない感じがする。

 絡まれたら嫌だな――俺は視線を逸らした。


「……あ」


 外国人に気を取られていたら、さっきまで真似していた男がどこかに行った。

 よくあることだ。

 

 少し移動して、次の模倣対象を見繕う。

 街には人がたくさんいて、なにも考えずにいると無個性なのによく見るとひとりひとりが個性的だ。


 ――また、真似をする。

 

「申し訳ありません、待ち合わせに遅れそうです……」

 

 待ち合わせとか、縁がないな。

 また共感できない。でも、外側だけ真似をする。

 そして、「なりきれないな」と思う。消化不良で、残念な感じだ。

 

 今になって思い返すと、もしかしたらその頃の俺には「他人になりたい」という願望があったんじゃないか、なんて思えてくる。

 あっただろうか。

 ……なかっただろうか?

 うーん、自分のことなのによくわからない……。


 考えていると、ゆらゆらと波に揺られているように揺れを感じる。地震?


 揺り籠ってこんな感じかな。ちょっと揺れすぎだよな。

 長く揺れすぎていると酔ってしまいそう。


 揺られながら俺が思うのは、「俳優にはなれるのだろうか」ということだった。


 だって俺、LINEもらって返信がストレスな同年代の気持ちもわからないんだ。

 親がいないから親がうざいと言う気持ちもわからない。


『週一で集まって好きな漫画読むだけでいいんだって。最高じゃん!』

『いやいや、漫画部とかダサくね?  俺、昨日さ、隣のクラスのミサキとめっちゃ話した。俺、ぶっちゃけ好かれてる……』 

 

 自分と他人は違う。生まれからして格差がある。

 話が合わない。物の見方が違う。感じ方が違う。

 

 でも、演技をしたら俺はあいつらにもなれる気がする。

 それは、すごく楽しい。

 面白い遊びだ。なりたい、やりたいと思う。


 ……でも、でもさ。

 それで食っていけるんだろうか。


「……週一で集まって好きな漫画読むだけでいいんだって。最高じゃん!」


 真似をする。漫画を読むだけの何が最高なんだ?

 俺は誰かと演技の話をしたい。

 

「俺、昨日さ、隣のクラスのミサキとめっちゃ話した。俺、ぶっちゃけ好かれてる……」


 真似をする。女子に好かれたからなんだ?

 俺は演技が好きな奴と仲良くなりたい。

 俺の演技を観てほしい。

 お互いの演技について話すんだ。ダメなところを言い合ったりしてさ。

 きっと楽しい――。


江良君(えらくん)?」

「んっ?」


 名前を呼ばれて振り返る。

 そこには、八町(やまち)大気(たいき)がいた。


 寝癖みたいに頭のてっぺんがクシャッとなっていて、ちょっと抜けた感じのある――愛嬌を感じさせる少年――――青年? そんな境界にいる男だ。

 眼鏡の奥の瞳は、いつもきらきらしていた。俺に見えないなにかが見えている。俺が知らないことを知っている。

 才気に溢れ、なんでもできそうな八町大気だ。

 

 あれ? まさか俺の一人遊び、見てたのか?


「八町。見てたの?」

「うん。見てたよ」

  

 まじで? ちょっと恥ずかしい。

 

「江良君。今のは身体的アプローチだね。人間模写だ。本に書いてあった演技トレーニング方法を実践してたのかな。とてもいいことだと思う。それに、よく真似できてたよ」


 八町は褒めてくれた。きらきらとした眼は、まっすぐに俺を見ていた。

 

「江良君。別な人も真似できるかい、上手くできたらスマホを買ってあげるよ」

「え……」

  

 こいつは金持ちなんだ。

 何かをするときに「これで食っていけるのか」と考える必要がないだろう。

 やりたいことやって、それが一銭にならなくても、赤字でもきっと金があるから大丈夫なんだ。

 妬ましいな。


 スマホを買ってくれるのは嬉しいけど、世の中って不公平だな。

 だってこいつ、金持ちの家に生まれただけじゃん……。


 もやもやする。

 でも、俺を見てくれて、保護者みたいなことをしてくれた八町は、俺の恩人だ。親友だ。

 

   ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆

 

「王司ちゃん、大丈夫?」

「アリサちゃん。揺れすぎてちょっと酔ったかも」

  

 今朝の目覚めは最悪だ。

 地震があって、ゆらゆら揺れながら夢から覚めたんだ。震度1って言われてるけど、体感かなり揺れてた気がする。

 

「結構大きく感じたよね、アリサちゃん」

「SNSでも話題になってるよー」


 お話してるうちに酔いも覚めてきた。

 しかし、SNSの地震の話題が気になって仕方ないや。

 

「今日はがんばる王司ちゃんシリーズお休みにしようっと」


 いつも投稿しているトレーニングショート動画をさぼることを決意していると、アリサちゃんは「いいと思う」と頷いてくれた。

 

「王司ちゃん、あれ明日から私も一緒にしてもいい?」

「えっ、アリサちゃんも一緒にトレーニング配信する?」

「する、する~」


 おおっ。なんと、トレーニング動画でアリサちゃんとコラボできちゃう。

 じゃあ、明日はさぼらずにがんばろう。

 一緒にがんばる仲間がいるっていいものだ。アリサちゃんは良い友だちだよ。

 

「おはようございます。いただきますー」

「いただきまーす」

  

 朝食の席に着くと、設置された大きなモニターにネットの動画が流れていた。


 

――『ひだまり荘:海外組』#ステイインラブ

 

 若手俳優たちの一日は、ロサンゼルスの眩しい朝の光から始まる。

 

 海外にあるシェアハウス「Hidamari Share House」は、白い建物だ。

 椰子の木に囲まれていて、青空が映える。

 

「アリサちゃん。ひだまり荘って海外にもあるんだね」

「ほんとだー」


 画面が切り替わり、カメラはシェアハウスの窓辺を映した。


 窓際に立つGASに選ばれた金髪の若手役者は、エーリッヒだ。

 視線は窓の外に注がれていて、窓の外には他のメンバーが複数いる。

 誰かに想いを寄せているのか、誰だろう。


「わー、王司ちゃん。エーリッヒ君だよ。なんか格好いいね」 

「確かに。普通にしてたら格好いいよね」


 さらに時間が進み、夜のシーンへ。カメラはシェアハウスの裏庭に移動する。


「何か修学旅行が楽しみになってくるね、王司ちゃん」

「そういえばもうすぐ修学旅行だねー、アリサちゃん」

 

 カメラはシェアハウスで生活する若手役者たちを映した。

 彼らは焚き火を囲み、即興芝居の練習中だ。


 続いて、カメラはシェアハウスのリビングに移動して、台本を読むジョディの真剣な姿が映る。


「あっ。王司ちゃん。ホリキネの先輩が出てるよ」

「ほんとだ」

  

 キッチンでは、日本の役者、姉ヶ崎いずみがアボカドトーストを切り分けていた。

 なんか見かけないと思ったら、海外組に混ざってたのか。

 

 ステンレス製のオープンキッチンのカウンターにはスムージーマシンやエスプレッソマシンがあり、冷蔵庫には「TACO TUESDAY」のマグネットが貼られている。

 

「ここにいたのか」


 エーリッヒが呼びに来て、ジョディは彼に誘われて裏庭に出る。

 星空を背景にベンチに座るジョディとエーリッヒ。

 二人は台本を手に、読み合わせを始めた。

 

 コメント欄を見ると「この二人、絶対何かあるよね!」「ジョディとエーリッヒ、応援してる!」「エーリッヒは日本オタク病が出なければイケメン」と視聴者の声が書かれていた。


「王司ちゃん、エーリッヒ君が浮気してるよ」


 アリサちゃんはワクワクした目で私を見た。

 カメラマンが寄ってきている。下手なことは言えないな。


「アリサちゃん、エーリッヒ君って紳士教育とか受けてるし、近くにいる女子にとりあえず花束を贈ってお姫様扱いするんだと思う。私は気にしてないよ。私、恋愛よりもお芝居が上手くなりたいんだ……」


 優等生っぽく言って朝食を終えると、セバスチャンの代わりを務める運転手さんがアリサちゃんと私を学校まで送ってくれた。


 運転手さんはスーツの上からでも筋肉がわかるマッチョな外国人男性だった。


 黒髪でサングラスをかけていて、独特の強そうな雰囲気がある。

 あと、無口だ。

 しかも、名前はセバスチャンというらしい。


 紛らわしいな、同じ名前。

 セバスチャン2号と呼ぼうかな。


「お車、乗せてくれてありがとう! 王司ちゃんの運転手さん、いつも格好いいね」


 一緒の車で通学するアリサちゃんはセバスチャン2号がお気に召した様子で格好いいと褒めてくれた。


「いつも格好いいね」って言うけど初対面だよねアリサちゃん? 

 つっこみを入れるのは無粋かな?

 

 セバスチャン2号は表情が微動だにしないけど、よく見ると右手を胸の前で握ってガッツポーズしてた。

 嬉しかったのか。よかったね。


「アリサちゃん。セバスチャンって名前の人が2人もいると紛らわしくない? 私、呼び方に困るよ。それでね、2号って呼ぼうかなって思うんだけど」

「……?」


 あれ、なんで不思議そうにしてるの?

 

   ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆


 ――『株式会社ハッピーツイスト』


  東京・下北沢の路地裏、株式会社ハッピーツイストの編集室は、夜の(とばり)が下りても熱を帯びていた。


 壁には『透明な君と、音のないピアノ』のスチール写真が乱雑に貼られ、机には編集メモと空のペットボトルが散らばっている。

 

 3台のモニターには撮影データが映し出され、神崎(かんざき)凪沙(なぎさ)はスケッチブックを手にモニターを見比べる。

 

「瀬川君、このカット、埃の存在感がもっとほしい」

「はい、神崎パイセン」


 新入社員の瀬川(せがわ)は、いい人材だ。

 たまに「入って早々、残業っすか? 株式会社モームリって知ってますか先輩?」などと呟いて周囲をからかうが、やる気がある。

 今も先輩のためにコーヒーを淹れてくれる。可愛いではないか。


 熱いコーヒーを猫舌ですすりながら、脳を回転させる。

 

「ライティングめっちゃ映えてるけど、音が薄いかな」

 

 おいたわしい我らがボス、社長兼監督、八町大気の方針を思い出す――『光を。もっと光を』と言っていた。

 正直、よくわからなかった。臨終間際のゲーテ? 

 

「この光、ちょっと冷たくないっすか?  アップで暖色寄せたら、泣ける気が……神崎パイセン、どうっすかね?」


 瀬川はいっちょ前に意見を言う。

 この新人は入社前から一流俳優の公式動画チャンネルで専属カメラマンをしていたほどのスキル持ちで、即戦力なのだ。

 

「そうね。あっためてじんわりさせたいかも」


  神崎はコーヒーを置いて頷いた。


「そういや、2作目、配給会社がOK出したって。大手スポンサーでガッツリ入るらしいわ。予算1億、確保だって!」

 

  瀬川が目を輝かせ、スマホを握る。


「うおお、マジっすか! 八町監督、不調って言われてたけど、完全に復活っすね。アンチのケストナー監督にカンヌで勝つっすね……!」


 瀬川は意外とギラギラしたところがある。

 自分が推している人物や所属している集団への情が深い。

 良さを世の中に知らしめたがる。

 

「超人気売り出し中の恭彦君が初主演の映画っすから、そりゃもう賞総舐めでレジェンド映画になるに決まってるっす! 映画館で火臣さんが号泣っすよ!」

  

 瀬川は火臣家で家族のように厚遇されて生活していて、身内びいきがすごい。

 神崎は苦笑した。


「あのねえ。恭彦君が初主演と決めつけちゃだめでしょ。瀬川君は社員だから、発言を会社の公式決定だと思っちゃう人もいるんだよ」

  

 先輩として軽はずみな発言の怖さを説いていると、柔らかな声が滑り込んだ。


「すみません、賞取る気満々だと思うのは、やめてほしいな」

「あ……」

 

 気弱とも受け取れる発言をしたのは、八町大気だった。


 彼はここ数日、GASの企画でひだまり荘というシェアハウスに宿泊していたのだが――。


「お疲れ様です、八町監督」

「お疲れ様っす!」

 

 八町大気は穏やかな笑みを浮かべて立っていた。


 スーツの襟は丁寧に整えられ、物腰は静かだ。

 手に持った企画書には『ユニバース25のネズミは君を愛することがない』というタイトルがある。復活・八町大気の2作目だ。

 

「僕はただ、自分の棺桶に入れる作品を作ってるだけだよ」

 

 瀬川が笑いながら、キーボードを叩く。

 

「監督、またそんなこと言って! 『透明な君』はめちゃめちゃ泣けるっすよ! 江良さんがいないのに火臣さんが一人芝居してるのがグサグサくるっす」

「そこはねえ瀬川君。一人芝居してないように感じさせるべきなんだよね。一人芝居してると思わせちゃったら失敗なんだ。火臣さんに同じ感想を言ったらだめだよ」

「ええ……? そうっすか……? もう言っちゃいましたけど」

 

  瀬川は明るくて人懐こい。

 もし自分が新入社員だったら八町大気にこんな風に絡めるだろうか。


 実績とスキルがなかったら「無礼で生意気」とネガティブに思ったかもしれないが、実績もスキルもあるから侮れない。

 

 ――八町大気は最近弱気で、仄暗さを垣間見せる瞬間がある。

 そんな彼には、瀬川みたいな陽気な若者が絡むのは良い薬になるかも。

 

 神崎がそう思ったとき、瀬川の底抜けに明るい声が室内に響いた。

 

「棺桶とか、渋すぎっす! でも、八町監督の遺作にするには早すぎっすよ。火臣さんの余命宣告と完治宣言にもびびったっすけど、みんなもっと元気いっぱいでいてほしいっす……八町監督は病気とかじゃないっすよね?」


 なんてストレートに言うのだろう。

 

 夜の室内にひまわりがパッと咲いたような言葉に、八町大気は「ふう」と吐息をついた。

 最近、癖になっているらしい吐息だ。

 神崎が思うに、たぶん本人が「格好いい」と気に入ってわざとやってる。

 八町大気には、そういうナルシズムがある(……と神崎は思っている)。


「僕はあいにく、体は健康なんだ。意外だよね」


 八町大気がはんなりと微笑して言うので、神崎はどきどきした。

 

 ……心はおいたわしいんですよね、わかります。


 何も言えない神崎は、視線をモニターに移した。


 画面の中のピアノの鍵盤をぼかし気味に加工していると、八町大気は近づいてきて、モニターを覗き込む。


 横顔は真剣だ。格好いい。


 喉ぼとけが上下して、耳心地のいい声がおっとりと呟く。

 眉間にしわを寄せる眉と目元にできた隈が、匂い立つような色気を醸し出していた。

 

「このカットは透明感を大事にしてほしいんだな……ここって解釈の余地が出るよね。光を見出せるように演出しないで。優しくなくていいんだ。絶望でいいんだ。残酷で冷たくて、……痛いんだよ……」

 

 黒と白の鍵盤に影が落ちる。

 画面の中では、主演の火臣(ひおみ)打犬(だけん)が痛々しくむせび泣いていた。

 

「この泣き声、すごくいいよね。代わりに泣いてくれている感じがするんだ。……きっとみんなそう思うよ……僕、この演技が好きだなぁ……」


 八町大気は雨垂れのように言葉を添えた。


「もっと救いがない感じにしよう。心を抉るんだ。観ている全員が打ちひしがれて立ち上がれなくなるといい。みんなが死にたくなるといい。僕と死のう……?」

  

 なにを言ってるの。

 神崎はゾッとした。何気なく発せられた声は、はっきりとおかしかった。


「へっ? それ本気っすか? 全然だめっすよ」


 当たり前の反応速度で自然に言葉を返す瀬川が恐ろしく頼もしい。


「……? だめかな……?」


 無邪気すぎる子どもみたいな声で呟く八町大気。


 神崎はその危うさに内心で動揺しながら笑顔を作った。


「やだぁ、監督。だめですよぉ」


 外の下北沢の夜空は、静かに星を瞬かせていた。

 

 ああ、夜が更けていく。

 仕事はまだまだ、終わらない……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ