109、息子は俺が産んだ
――【葉室王司視点】
屋上から『逃走中』を眺めていると、地上の火臣打犬がマイクで息子愛を唱え始めた。
「全人類よ、息子よ、聞いてくれ。俺は息子が好きだ、愛している」
迷惑なやつだなあ。電話かけて1対1でやればいいのに。
今、ちょうど手元にマイクあるし、ツッコミ入れたらだめかな?
「火臣さん、普通に息子さんと1対1でお話したらいいと思うんですけど、なんで全人類巻き込むんですか?」
「なにっ。屋上から娘がパパに話しかけてきただと!」
あっ、喜んじゃってるよ。悪手だったか。
「……こっちに絡まれても困るので、演説さっさと終わらせてくださーい」
もう言いたいことを言わせてやろう。スルーしよう。
私はマイクの電源をOFFにした。
カナミちゃんが肩をポンと叩いて「我慢して偉い」と言ってくれる。ありがとう。
アリサちゃんは「追いかけっこ楽しそうだねー」と地上を見守る天使みたいになっている。
地上の打犬は演説を再開した。
「俺は血の繋がりがない息子を自分の子だと思い、愛しているが、実はここに至るまでは長い苦悩があった」
おーい、そのお話、マイクで堂々と話して平気な内容?
血の繋がりの話題は恭彦の地雷だよ。傷付けるぞ。嫌われるぞ。
「息子が生まれる時、俺は出産に立ち会った。子供が生まれる瞬間は感動的で、生命とは神秘的だと思った。寿命が限られている俺という生き物は、自分の遺伝子を次世代に遺して死ぬのだ……そんなことを強く意識した。誇らしかった。安心した。自分の人生が有意義に思えた」
真面目な語りだ。これは本気の温度感……たぶん演技ではないな。
「初めての我が子は……可愛かった。俺が名前を付けて、自分に似ている部分を探して、目元が似てるとか鼻の形が似てるとか言われると、こう……照れるというか、誇らしいというか……嬉しかった。しかし、妻の浮気を肯定する証拠が多く見つかり、DNA鑑定の結果は『親子関係なし』だった」
喜びと悲しみがこれでもかと伝わってくる声だった。
ところどころ詰まったりたどたどしくなるのが、打犬らしくない。
売れてるお騒がせ俳優でもなんでもない、ひとりの平凡な父親が語っているみたいで、私は困惑した。
「俺の子ではないと思うと、悲しくなる瞬間があったのは間違いない。裏切りだと感じた。これを言うと息子が傷つくとは思うが、自分の子を作りたいと思ったことが何度もある。若かった……」
そこは思っていても言わない方がいいんじゃないか、打犬。
でも言ってしまったのか。
言っちゃったものはもう取り返しつかないな。
お前は本当に失言王だ……。
ほら、たこ焼き屋さんに匿われているお兄さんがパーカーフードかぶって膝かかえてしょんぼりオーラ出してるよ。つ、つらい。見てる方もつらい。
「だが、実際に血が繋がっている子ができてから、思った。実の子は嬉しいが、妊娠中から俺が名前を考え、出産を待ち望み、この世に出てくる瞬間に立ち会った子は、やはり特別だ。自分が育てた子は、自分の子だ。俺をパパという生き物にしてくれたのは、息子だった」
おお、打犬。
そうそう、そういうことを言うべきなんだよ。その考えに全面的に私は同意するよ。
ほら、お兄さん、元気出して。
打犬、もっと言え。がんがん言え。
「初めて俺の指を握ったときの胸キュン、熱を出していて死んでしまうのではないかと心配でたまらなかった夜の思い出、パパと呼ばれたときの感動……俺がトイレに行くのについてきて、ドアを閉めたら泣いて寂しがる……家に帰った時に嬉しそうに寄って来て、俺がいなくて寂しかったって抱き着いてくる……そんな育児体験を経て、俺はパパになり」
素晴らしい。情感も籠っていていいと思う!
「そして、出産プレイを経てママになった! 血が繋がっていなくても我が子だが、俺が産んだので俺の実の子でもある! 息子は俺が産んだ!」
?????
「息子には妙な性質があり……人を珍妙におかしくするというか、魅力がありすぎるというか、情動伝染を引き起こすというか、そんな奇才の持ち主でもあり……俺は時には興奮を煽られ、時には演技すら崩され、どうも息子を相手にすると調子が狂って仕方がない――息子の数々の動画を観た皆さんならわかってくれるだろう? あいつはカリスマというか、フェロモンみたいなのを垂れ流す時がある……」
さっきの「俺はパパになり」で演説終わりにしちゃだめだったんだろうか?
なんか続ければ続けるほど変な方向に行きそうで不安なんだが。
カリスマとかフェロモンとか、言わんとすることはわからないでもないが。
「しかし、興奮した時に、理性が俺に警鐘を鳴らすのだ。老若男女問わず全人類イケるエロエロな俺に、『待て、息子相手に性的に興奮してはいかんだろう』と注意喚起をするのだ。俺の人並外れて怠けているコンプラ意識が、なけなしのモラルが、『ラインを越えるな、指輪とほっぺにチュウで我慢しろ』と叫ぶのだ。俺のパパ心が、変態の俺から息子を守ろうとするのだ。これはすごいことだと思った。つまり、俺が血の繋がらない息子をしっかりと自分の息子だと思っているという証拠なんだ。それに気付いたので、俺はちゃんとパパなのだと胸を張って言いたい」
打犬は「だから俺は息子に『お前はパパの息子だ』と言いたい」と締めくくり、屋上のみんなが見守る中、息子を捕まえた。
正直、後半は「????????」だったが、恭彦はどうなんだろう。今の話わかった?
マイクで聞いてみようか。
「おにいさーん。えっと……ひ、ひとこと、コメントをお願いしても……?」
屋上から尋ねると、父に捕獲されつつマイクを向けられた恭彦は「スマホを落として壊してしまいました。最悪です」と悲し気に呟き、見ていた人々に「かわいそう」「はう……」と溜息をつかせていた。平常運転だ……。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
――【八町大気視点】
八町大気は、文化祭の初日、文豪座劇場にいた。
彼が演出指導する【東】チームは、劇団アルチストの月組とゲストメンバーで構成されている。
古参劇団『文豪座』を受け継ぎ、名前を『劇団アルチスト』に変えた新代表の丸野カタマリは、「この劇団は古くから華組、鳥組、風組、月組の4組体制だが、月組の解散を検討中だ」と言って八町大気に意見を求めた。
さて、この劇団の入団試験は狭き門で、月組のメンバーは入団した時点で「君は実力があるね」と認められたエリートたちだ。
しかし、この劇団の内部には、実力による組み分け序列がある。
丸野が言うには、月組にいる劇団員は上に行けないまま何年も伸び悩み、辞めるパターンが多いらしい。
丸野はひとりひとりと面談し、彼らの気持ちを聞いたが、月組メンバーはやる気や自信を著しく低下させていた。
専門のコーチや外部の演技指導者を招き、組の垣根を越えた合同ワークショップや演技発表の機会を増やしてみた。
結果、上位の組の者ほど熱心で、「劇団の限られたリソースを有効に活用するためには、やる気があって実力のあるメンバーを優先するべきだ」という声や、月組を腐ったみかんに例えて、「足を引っ張る存在が劇団全体のパフォーマンスを下げている」という指摘をもらった。
「自分から辞めていく子もいるが、他人から引導を渡してほしそうな子もいる。ある程度の年数やってみて、芽が出なかったり見込みがない子には、はっきりと『別の道を探しなさい』と言ってあげるべきなのかもしれない。いっそ、組自体をなくしてしまえば……と考えていてね」
丸野カタマリは、彼なりに改善の道を探ったのだと語る。
八町は、すぐに月組の劇団員の気持ちを理解した。
自分はすごい――そう思って栄光の門をくぐってみれば、自分よりも優れた者が山ほどいる。
そこから「這い上がろう」とあがけるうちはいい。
あがいて上の組に行ければいい。
が、ずっと上に行けなければどうなるか――どこかで諦めが入ってしまうだろう。
自分は他者より劣っている。自分は落ちこぼれだ――そんな現実が骨の髄まで浸透して、心が折れてしまったのだろう。
「月組がなくなると、次は風組が落ちこぼれ組になるわけだ。そして、丸野君は将来、風組をなくそうかと悩むだろう。風組をなくしたあとは、鳥組かな」
冗談めかして言って、八町は『月組』の名札の上に『【東】チーム』という名札を貼った。
そして、【東】チームを2つに分け、赤組、白組と名前をつけて、「メンバーの意欲や稽古の出来を競ってもらう」と発表した。
組を決めた直後には、それぞれのチームの一番やる気がない役者を呼びつけた。
「君は一番優秀なので僕に選ばれた。ただし、僕が気になっているのは君のやる気である。もしも役者としての向上心があれば君は大成するかもしれない。でも、本人のやる気ってやっぱり大事だよね。やる気がなかったら、二番手の子に声をかけ直すけど、君にやる気はあるだろうか?」
役者は喜び、やる気を出した。
八町が思うに、脚本兼演出家である自分は王様のように役者を指導しているが、その実態は宝石の原石である役者に尽くして輝かせる召使いで、宝石磨き師だ。
自分の顔や体、感性で評価される役者は、ストレスが多く、心が疲弊しやすく、傷付きやすい。
赤ちゃんのように王様のように大切にケアするべきだ。
「君はだめだ、劣っている、才能がない」と言うと、感受性が豊かで思い込み力の逞しい彼らは、本当に才能を曇らせてしまう。
人間は、空を飛べない。
でも、役者は背中に翼を生やせるかもしれない。
「翼を生やしてやろう、空を飛んでやろう」という心で空を見上げる彼らの背中に翼を生やす手伝いをすることはあっても、「そんなこと出来ないでしょ」と生えかけの翼をもいではいけないのだ。
彼らをより輝かせるためには、「君って最高にいけてるよ。君は特別だよ。誰よりも光っているよ」と自信を持たせるのがいい。
「よかったよかった。では、これからシークレットミッションを命じるので、こなしてくれたまえ。あと、この件は、他のメンバーに言ってはならないよ」
八町は、選ばれし役者に役を与えた。
「君は稽古の間、ゲストにライバル心をむき出しにして対抗するように。また、君はチームの中で一番ヘタクソで、最初はライバルに負けてしまう役だ。でも物凄く向上心と情熱にあふれていて、稽古のたびに成長を見せる」
2チームにはそれぞれ、ゲストの役者……実力と経験の十分に備わった堅実なベテラン俳優と、天才型・憑依型の若手俳優を混ぜておいた。
ゲスト陣は、やる気にあふれている。
八町が何もしなくても、やりすぎなぐらい意識の高さと努力を見せつけてくれる。
互いに切磋琢磨してもらった八町は、タイミングを見計らい、告げた。
「僕は2チームを見ていたが、赤組が特に優れていた」
赤組を勝利させたのちは、チームメンバーをシャッフルしてやり直した。今度は、ひよこ組とさかな組だ。
そして、その時点での1番やる気がないメンバーを呼び出し、再びシークレットミッションを言い渡した。
勝敗をさくさくと発表し、組替えを短いスパンで繰り返しながら、どのメンバーも一度は勝利経験が得られるようにする。
そうすると、月組の雰囲気は改善された。
みんな「自分だってまだまだこれからだ」「がんばれば相手チームに勝てるぞ」という前向きなムードになっていて、希望とか情熱がある。
「天才の僕が君たちの才能を認めているのだから、もっと自信を持ってくれたまえ。世の中、上を見れば限りないが、下を見ればもっと大勢がいるのだからね。そもそも、劇団の試験にどれだけの挑戦者が落ちてきたと思っているのか……忘れてはいけない。君たちは、選りすぐりの集団なのだ」
そこで終わらせても、「でも」と言われてしまうかもしれない。
なぜなら、彼らは自分より特別な存在がいるのがわかっているからだ。
現実を知っている子たちに魔法をかけるのは、簡単ではない。
だから、八町は付け足した。
「ライバルが強い。なかなか敵わない。すごい人がたくさんいる。そんな中に、自分が所属している。……君たちは、その現実に苦しんでいる。けれど、それは頼もしいことではないか? なぜなら、劇団のパフォーマンスは集団でするものであり、最終的に君たちが立ち向かうのは、観客の心だからだ。観客の感情を動かせるかの勝負を、これから仲間と共にするのだ。だから、仲間が強くてすごいのは、とても頼もしいよね。君が育ち、ライバルも育つ。それにより、劇団全体が強くなるのだ」
「自分の努力で結果が変わる」と信じられる環境作り。
「自分は特別だ」と自信を持たせること。
「仲間と勝つ」という意識作り――これを上手く機能させて、結果につなげよう。
「さて、親愛なる八町組……僕の王様たちよ。時間はいつも限られているが、無限にあるような気になってしまう。今日は、君たちの今後の舞台すべてに効果のある『役者個人の背景ストーリー』について一緒に考えてみようと思う。公式サイトに全員分、載せるからね」
【東】のチームメンバーをスクリーン付きの会議室に集めて、八町は高視聴率を記録した話題のドラマのワンシーンと、そのドラマと連動して話題沸騰したバラエティ番組を再生した。
その後は、ネット上にまだ残っている中学生たちが配信した『解放区放送』の一部と、同じ中学生たちが文化祭で有言実行してみせた『TSピーターパン』の動画を流した。
「思い入れ、という言葉がある。裏事情や役者の人間性や過去を知っていると、芝居が単なる芝居以上の意味を持ち、良いものだと思わせられる。例えば、家族や恋人が出ている芝居は、それだけで特別に思えるだろう?」
王様たちが頷くのを見ながら、八町はもうひとりの王様に電話をかけた。
「恭彦君はまだ現地にいる時間だから、せっかくだから一言コメントをもらおう」
ついでに、アイドルステージの動画も中継で見せてくれないか頼もうかな。
たまにはいいじゃないか、みんなでステージ鑑賞。
江良君や高槻アリサちゃんも出演するようだし――そう考えながらコール音が続く電話を切らずに待っていると、火臣恭彦は電話に出てくれた。
「やあ、恭彦君。なかなか出ないから心配したよ。今、まだ文化祭中だよね?」
八町はスピーカーをONにして問いかけた。
ざわざわとした周りの音が聞こえる。
人が多い場所にいるのだろう。
環境音に負けじと生々しく聞こえてくるのが、スマホの持ち主の立てる音だ。
足音、衣擦れの音、息づかい――走っている?
「はぁ、はぁっ……」
何かに追われるような気配。
「いたぞ」「逃げて」と言う他者の声が聞こえる。何事だ?
「恭彦君?」
「せ、先生。今、俺は、……ぜぇ、ぜぇ……と、逃走中です……」
緊迫した声に、八町もチームメンバーも緊張を高めた。
文化祭で何か事件が起きている。彼は巻き込まれて、良からぬ目に遭っているのだ。
「大丈夫かい!? 何が起きてるんだい!?」
「すいません……今、話す余裕が……あいつ、あんなこと言って……俺は信じない。パフォーマンスなんだ。演技だ……あっ……」
小さな悲鳴と、地面に倒れ込んだような音。スマホが地面に落ちた衝撃音。
そんな物騒極まりない音を立てて、電話はぷつりと切れた。
その後は、何度電話をかけ直しても繋がらない。
……これは、事件だ。大事件だ。
とんでもないことが起きているに違いない。
「テ、テ、テロとかですかねっ?」
「ひえええっ、中学校ですよ?」
「無敵の人が突撃したのかも」
「……た、大変だ!」
部屋の中の誰が何を言っているのかもわからないくらい、全員があれこれ推測を口にして大騒ぎだ。
八町は急いでこの事件を警察に通報した。
「君たちはこの場で待機してくれたまえ。僕は警察と共に現場に向かう……!」
江良君。高槻アリサちゃん。恭彦君。
大事な演劇祭のメンバーに、前途ある中学生たち、そして我が子の成長を喜んでいた保護者たち。
皆さん、どうかご無事で。
最悪の悲劇が起きていませんように……!
江良君――僕はもう、君の葬儀なんてごめんだよ……!
真っ青になった八町が現場に駆け付けると、文化祭は普通に盛り上がっていた。
「あれ?」
警察は「イベントをしていたようです」と言い、帰って行った。
「あれ?」
「八町先生。いらしたのですね」
八町が状況を把握しきれずにいると、プライベートで文化祭に来ていたらしき西園寺麗華が火臣父子と一緒にやってきた。
火臣父子は、「誤解させて申し訳ない」「スマホが落ちて壊れました」と説明して、八町の手にペンライトを押し付けてきた。
「うん?」
数分後、八町はなぜか火臣父子と一緒にアイドル部のステージを観ながらペンライトを振っていた。アイドル部の女子たちは、全員で踊りながら人気アイドルの歌を披露していた。
「♪可愛くてありがとう? あざとくてありがとう? くしゃみ助かる? どんどん褒めて!」
八町の親友『江良君』は女子中学生の体でフリフリのアイドル衣装を着て、両手を頬に添えていた。
どんどん褒めて、のポーズに、周りにいたファンが「王司ちゃんかわいーい!」と叫んでいる。
……江良君はどこに向かっているのだろう……。
少し伸びた黒髪がダンスの動きに合わせてさらさらと揺れている。
レースのリボンとスカートがひらひらしていて、露出した足が眩しい白さと心配になる細さで観客を魅了していた。
「♪LOVE LOVE きゅんきゅん♡ LOVE きゅんきゅん♡」
この脳が蕩けそうな甘ったるくて可愛い歌声。
意味がよくわからない歌詞。
腰に手を当ててジャンプしちゃって。
観客に向けて投げキッスなんかしちゃって。
「王司ちゃーん! パパが見てるよぉー!」
火臣打犬が大歓喜でキレッキレのオタ芸を披露している。
息子の恭彦は「うわぁ……」とドン引きの顔をして父のオタ芸を見ていた。
「♪そんなに言うなら もひとつくしゃみを大サービス! はっくしゅん♡ 助かれ♡」
「うおおおお! 助かるーーー!」
これが若さか。
いいだろう、僕もまだまだ世の中に付いていくつもりはあるんだ。
感性をチューニングし、若返ろうではないか。
「江良くーん! 助かるよー!」
「八町先生は今日も病んでおられる……おいたわしいことだ」
親友の名を呼んでペンライトを振ると、火臣打犬が同情的な声で呟いた。
彼に病んでると言われるのは心外だな。
そう思った時、親友が八町を見た。
目が合った、と思った次の瞬間、親友は、完璧なアイドルスマイルで手を振ってくれた。
――嬉しいような、恥ずかしいような。やめてくれーと言いたくなるような。
この感情は、なんだ?
八町の心には、これまで感じたことのない高揚と羞恥が湧いたのだった。




