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ダウト

作者: 岸亜里沙


側近「これは一体どういう事です王様?どちらが本物なんですか?」


男A「私が本物だ。見れば分かるだろう?」


男B「いや、私が本物だ。そいつは偽物だ」


側近「申し訳ありません、王様。この私にも違いが分かりません。見た目はお二人とも、王様と瓜二つでございますし・・・」


男A「やれやれ、本物と影武者も見分けられぬとは、お前はそれでも私の側近か?」


側近「も、申し訳ございません」


男B「気にする事はないぞ。そいつは偽物なのだから」


男A「貴様、後で打ち首だぞ。覚悟しておけ!」


側近「お、お待ちください。王様と影武者を区別する方法を、思いつきました」


男B「その方法とはなんだ?」


側近「それは、犬に調べさせるのです。王様のペットとして飼われている猟犬でしたら、判断も出来ましょう」


男A「くだらん。犬のいいなりになれというのか?」


男B「見破られるのが怖いのか?偽物め」


男A「面白い。お前が影武者だと、犬に教えてもらおうか」


側近「畏まりました。では王様の猟犬をお連れします」


男A「逃げるなら今のうちだぞ」


男B「私が本物だ。何故逃げ出さなくてはならないのか分からない。お前こそ逃げた方が身のためだぞ」


男A「面白い。後悔はするなよ」


男B「くたばれ偽物め」


側近「さあ、連れて参りました。王様ではない者の喉元に噛みつくよう、教えておきました。では、いきます」


男B「な、なんだ?!ぐわぁああぁぎゃあぁああっっっ!」


男A「ははは!見たか!私が本物だ!くたばれ・・・な、おい、ま、待て。や、止め・・・ひぎゃあぁああぁああぬぐわっっああああぁ!」


側近「なるほど、二人とも王様ではなかったのですね。ですが、本物の王様はどこにいってしまわれたのでしょう。致し方ありません。暫くの間、私が王様としてこの国を統治致しましょう」



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― 新着の感想 ―
[良い点] そうきたか! [気になる点] これで、隠し扉から「本物」が現れたらコメディに。 [一言] メタ的に、「B」を選ぶのかなと思いました。だって、打ち首にはならない! 「A」を選択したら、正誤に…
[一言] さ、策士……! 実際どっちかは本物だったんでしょうか。 発言的にもしAなら、ちょっとこの国に住むのは嫌だなぁと思いました笑。 さくっとまとまっていて面白かったです! 岸さん、ありがとうござい…
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