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妖怪百物語  作者: keikato
934/946

934 山精

 山精という妖怪がおります。

 江戸時代の百科事典『和漢三才図』に中国の文献を引用した解説が載っています。

 身長は一尺から三尺、足は一本、かかとの向きが前後逆になっており、山で働く人々から塩を盗んでいたといいます。

 またカエルとカニを好んで食べていたとされ、江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に、カニを手に山小屋をのぞく一本足の男の姿が描かれています。

 その解説文。

「もろこし安国県に山鬼あり」と、『和漢三才図会』の解説文を引用し、「塩を盗む」「カエルとカニを食べる」などの特徴が記されています。

 この山精。

 夕方の山中、山道を下る人間を見つけると声をかけてきたといいます。

「カエルカニ?」


・カエルカニ=カエルとカニ=帰るかい

・一尺=約30センチ

・『和漢三才図会わかんさんさいずえ』=寺島良安てらしまりょうあん著の絵入り百科事典)

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)


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