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妖怪百物語  作者: keikato
932/941

932 ゲドガキのバケモン

 ゲドガキのバケモンという妖怪がおります。

 ゲドガキは五島列島の福江島にある土地の名前で、長崎県五島市に次のような話が伝わっています。

 牛松という子供がいました。

 ある晩。

 牛松が泣くので、父親が「ゲドガキのバケモンに食わすぞ!」と叱りました。

 すると外から声がします。

「ならオレに食わせろ!」

 驚いた父親は、とっさにその場逃れの返事をしました。

「牛松が一人前になったらな!」

 数年後。

 若者に育った牛松がゲドガキを通っていると、「汝の父から汝はもらったぞー」と、化け物が襲いかかってきました。

 このとき。

 化け物が荷物を掴んだ際に背負い紐が切れ、牛松はからくも逃げることができました。

 背後で声がします。

「ヒィーモー」


・ヒィーモー=ひーもー(紐)

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