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妖怪百物語  作者: keikato
91/921

91 山爺1

 山爺やまじじいという妖怪がおります。

 四国地方に伝承があり、これは一つ目一本足で、この山爺に体のどこか一部でもまたがれると死んでしまうといわれ、猟師たちからはたいそう怖れられていました。

 あるとき。

 猟師が山中で昼寝をしていたところ、そこに山爺が通りかかりました。

 山爺が猟師に声をかけます。

「またぐぞ」

 猟師がちょうど獣道の上にいて、山爺の行く手をふさいでいたのです。

「まっ、待ってくれ!」

 猟師はあわてて飛び起き、山爺が通れるように道を空けました。

 山爺が獣道の先へと歩き去ります。

「危うく山爺にまたがれるところだった」

 猟師は胸をなでおろしました。

 この山爺。

 元は山で死んだマタギだったといわれています。


・マタギ=跨ぎ=マタギ

・マタギ=狩猟を専業とする者


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