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妖怪百物語  作者: keikato
909/917

909 十王堂様の仏像

 十王堂様の仏像は柳田國男の『遠野物語拾遺』に次のような話があります。

 遠野町の会下にある十王堂でのこと。

 村の子供たちが古ぼけた仏像を馬にして遊んでいるのを、近所に住む男が見て、「神仏を粗末にするものではない」と言って叱り飛ばし、仏像の十王堂様を堂内に納めた。

 するとこの男は、その晩から熱を出して病んだ。

 さらには、十王堂様が枕神になって立ち、「せっかく子供らと面白く遊んでいたのに、なまじ気の利くふりをして、とがめ立てなどするのが気に食わぬ」と言って、殴りかからんばかりに詰め寄った。

 男はさっそく巫女を頼んで、これから気をつけますという約束をして、許されたという。

 十王堂様が男に言います。

「ブツゾー」


・ブツゾー=ぶつぞー=仏像

・枕神=夢の中に現れて神託を告げる神

・柳田國男(やなぎだくにお・1875~1962・民俗学者、官僚)

・『遠野物語拾遺』(遠野郷に古くより伝えられる習俗や伝説、怪異譚)


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