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妖怪百物語  作者: keikato
904/914

904 舌出し岩

 舌出し岩は柳田國男の『遠野物語拾遺』に次のような話があります。

 天明年間の頃。

 栃内部落に大蛇がいて、この大蛇は家畜や農作物を荒らしていた。

 部落の人々がどうしたものかと途方にくれていると、そこに一人の和尚が現れた。

 和尚は、「わたしが退治してあげよう」と言って、大きなたるに酒を造って、大蛇が来るのを待った。

 その夜。

 大蛇が酒の匂いにひかれて寄ってきて、大樽の酒を飲み初め、やがて酔い潰れて、寝息を立てて寝てしまった。

 そして、そこを和尚が退治した。

 その後。

 退治された大蛇の頭は岩に変わって「舌出し岩」と呼ばれ、今でも大きな口から舌を出しているという。

 この舌出岩。

 酒を飲んでベロベロに酔ったのでした。


・ベロベロ=べろ

・天明年間=1781年~1789年

・柳田國男(やなぎだくにお・1875~1962・民俗学者、官僚)

・『遠野物語拾遺』(遠野郷に古くより伝えられる習俗や伝説、怪異譚)



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