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妖怪百物語  作者: keikato
898/906

898 轟淵の乙姫

 轟淵とどろきぶちの乙姫は伝説の一種で、熊本県八代市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 古屋敷村に和助という男が住んでいました。

 ある日。

 和助は村にある轟淵に釣りに行きました。

 魚がまったく釣れないまま日が沈む頃、淵の水面に微笑む女の姿が映りました。

 和助は気品のある美しい女に魅せられて、それからは何も手につかず、毎日のように轟淵に出かけました。

 お盆の日。

 水面に映った女が微笑んで手招きをすると、和助はおどり上がって淵に飛び込み、そのまま死んでしまったのか、戻ってくることはありませんでした。

 その後。

 淵のそばにある椎の木に毎晩、火が灯るようになったといいます。

 この轟淵の乙姫。

 ツレナイのでした。


・ツレナイ=釣れない=つれない

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