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妖怪百物語  作者: keikato
890/907

890 山わろ

 山わろという妖怪がおります。

 これは深い山奥にいる大男で、三好想山の『想山著聞奇集』に次のような話があります。

 木曽の山中の出来事。

 木こりが大きな音が響いたので振り返ると、そこには頭の禿げた赤い顔をした大男が、茶碗ほどもある大きな目を白く光らせて立っていました。

 木こりはすぐに山小屋へ逃げ込みましたが、そのまま寝込んでしまったといいます。

 また文政年間。

 木曽の山中で藤のカズラで編んだ直径一メートルほどの帽子らしきものが見つかり、その大きさからして山わろのものではないかといわれましたが、長らくその真相はわかりませんでした。

 この山わろ。

 その後、あの帽子のようなものがカツラだったということがわかりました。



・カツラ=カズラ=カツラ

・文政年間=1818~1830年

・三好想山(みよししょうざん・?~1850・書家、随筆家)

・『想山著聞奇集』(しょうざんちょもんきしゅう)・随筆)


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