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妖怪百物語  作者: keikato
889/905

889 鼻欠け地蔵

 鼻欠け地蔵は熊本県天草市に次のような話が伝わっています。

 ある年。

 干ばつで水争いが始まりました。

 某百姓は夜中、こっそり自分の田に水を引き入れたのですが、翌朝になると、自分の田の水はすっかり干上がっていて、地蔵堂の田にばかり水が溜まっていました。

 翌晩も同じでした。

 百姓が犯人を捕まえようと物陰に隠れていると、お堂から2尺ほどの小僧が出てきて、周囲の田の水口を止め、すべて地蔵様の田へと流れるようにしました。

 百姓が鎌で切りつけたところ、小僧はお堂の方へと逃げて姿を消しました。

 翌朝。

 お堂の中の地蔵様は泥だらけで、鼻が欠け落ちていました。

 この鼻欠け地蔵の話。

 百姓は鼻にカケてこのことを話したといいます。


・カケ=欠け=かけ

・鼻にかける=得意げになる

・二尺=約60センチ

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