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妖怪百物語  作者: keikato
882/905

882 サエゾボン1

 サエゾボンは疫病神の一種です。

 富山県砺波市に伝承があり、名前の「サエゾ」はサルモネラ菌の一種によって起こる全身感染症の腸チフスのことで、菌が腸に入った後に血液中に侵入するのが特徴です。

 富山県砺波市出身の民俗学者、林宏著『砺波地方怪恠譚』(会報とやま民俗)に次のような記述があります。

 腸チフスにかかるのはこのサエゾボンのせいで、重症のときは病人の足もとに多くのサエゾボンがやってきて、病人の体を押さえつけたり、ゆすったりしているのだといいます。

 このとき病人が、気力でもってサエゾボンを追い払うことができれば、腸チフスの病状から回復するといいます。

 サエゾボン。

 これに憑かれるとチョウひどくなりました。


・チョウひどく=腸ひどく=超ひどく

・林宏(はやしひろし・1914~不明・民俗学者)


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