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妖怪百物語  作者: keikato
881/905

881 安満岳の烏

 安満岳やすまんだけの烏は松浦静山の『甲子夜話』に次のような話があります。

 平戸に安満岳という山がある。

 昔からの霊場で山上には神祠があり、また大きな寺も建っていて、裏山には番いの烏が棲んでいる。

 2羽とも羽の下に白く円い斑紋がある。

 他にも烏が棲んでいるが、この2羽は決してそれらと群れることはない。

 またこの番いは毎年、雌雄1羽ずつしか産み育てない。

 そして毎年、雛の成長を見届けると、父烏は安満岳を去っていく。

 別れを惜しむかのような悲しげな声で鳴き、飛び去っていくのだが、その日は必ず10月20日である。

 安満岳を去った父烏は黒髪山に移り棲むという。

 この安満岳の父烏。

 子育てヤスマンダケに疲れるのでした。


・ヤスマンダケ=安満岳やすまんだけ=休まんだけ

・松浦静山(まつらせいざん・1760~1841・肥前平戸藩主)

・『甲子夜話』(かっしやわ・随筆)


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