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妖怪百物語  作者: keikato
880/907

880 蜂王1

 蜂王という妖怪がおります。

 これは3メートルと巨大で、江戸時代中期の地誌『作陽誌』に次のようことが記されています。

 岡山県と鳥取県の境にあった山に棲んでいて、そこの峠道を通る者に様々な害を成し、また生血をすすって喜んでいたといいます。

 あるとき。

 旅の僧が村を訪れた際、村人たちに木の人形を作らせると、それに経文を書いて路傍に立たせて去りました。

 3日後、蜂王は人形のかたわらで死んでいるが発見され、その亡骸は人形と一緒に山の峠に埋められました。

 近代。

 この山でウランの鉱脈が発見されたことから、蜂王が巨大化したのは、このウランのせいだといわれるようになりました。

 この蜂王。

 山の峠でずっとウランでいました。


・ウランで=恨んで

・『作陽誌さくようし』(1691年刊・美作西部六郡の官撰地誌)


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