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妖怪百物語  作者: keikato
877/908

877 タンガイ様

 タンガイ様は神様の一種で、石川県七尾市能登島長崎町に次のような話が伝わっています。

 名前のタンガイは『日本方言大辞典』によれば「田貝」のことで、特に「からすがい」を指す方言であるといいます。

 その昔。

 野崎の田んぼの中に八幡様が祀られてあり、そしてその田んぼには巨大な二枚貝がいて、その貝から出る水を目につけると眼病が治ったといいます。

 それでほうぼうから、多くの者がこの貝を拾いに来ていました。

 あるとき。

 某家の婆さんが「食べた方がもっと効くやろう」と言って、この貝を焼いて食べたところ、目が見えなくなってしまったといいます。

 このタンガイ様。

 現在は八幡様も消え、そこへ行っても何のカイもないといいます。


・カイ=貝=甲斐

・『日本方言大辞典』(1989年刊・北海道から沖縄に至る全国の方言を網羅)


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