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妖怪百物語  作者: keikato
875/905

875 馬癇

 馬癇うまかんは妖虫の一種です。

 戦国時代の鍼灸に関する医術書、茨木元行著『針聞書』に図入りで、次のようなことが記されています。

 馬癇は心臓に棲んでいる寄生虫で、同書では赤い体に白い足をした馬のような姿で描かれおり、心臓の発作により生じ、生じてから成長するまで日数がかかるとされています。

 また炎天下や火災によって起こる虫でもあり、意識不明となって少しすると元に戻る人は、この虫のしわざであり、常に心臓を丈夫にする処置を怠らないことが大切だとしています。

 これには針術による治療が有効であり、漢方で虫を取り除く療法を施してはならないとしています。

 この馬癇。

 棲み処が心臓と、虫の居所が悪かったのでした。


・虫の居所が悪い=機嫌の悪い

・茨木元行(いばらぎげんぎょう・生没不明)

・『針聞書』(はりききがき・東洋医学書)


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