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妖怪百物語  作者: keikato
874/908

874 三体月

 三体月は怪異の一種です。

 これは和歌山県の熊野地方に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 高尾山で修行していた修験者が里に降りてきて、「頂で法力を得た。村の衆も11月23日に高尾山へ登って、月の出を拝むがよい。三体の月が現われる」と告げました。

 村人たちは半信半疑でしたが、翌年の11月23日、修験者の言葉の真意を確かめるため、村人数人が高尾山に登って月の出を待ちました。

 すると修験者の言ったとおり、一体いったいの月のほか、その左右からもそれぞれ一体ずつ、合わせて三体の月が出ました。

 ただ里からは、その月は一体の月にしか見えなかったといい、みなが首をかしげました。

「イッタイどうなってんだ?」


・イッタイ=一体=いったい


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