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妖怪百物語  作者: keikato
871/905

871 べとべとさん

 べとべとさんという妖怪がおります。

 奈良県宇陀郡などに伝承があり、夜道を歩いていると誰かが後ろをついてくるような足音がするといい、そのとき振り返っても誰もいません。

 立ち止まると後ろの足音も止まり、歩き始めると再び後ろで足音がするようになります。

 その足音は「べとっ、べとっ」という、濡れたような音だったといわれています。

 べとべとさんは足音がするのみで、人に危害を及ぼすようなことはありませんでした。

 不気味に感じるときは道の片側に寄って、「べとべとさん、お先にお越し」と唱えれば、足音はしなくなり、その人から離れていったといわれています。

 このべとべとさん。

 何千といる妖怪のなかでも音に聞く妖怪でした。


・音に聞く=名高い

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