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妖怪百物語  作者: keikato
866/904

866 目玉抜き

目玉抜きは化け狸の一種です。

 これは隻眼の狸で人の目玉をくり抜くといわれ、京都府福知山市と舞鶴市の境、狭迫峠にはかつて池があり、そのあたりに出没したといわれています。

 ある秋の日の夕暮れ。

 武士がこの池の近くまでやってきたところ、口が耳まで裂け、一つ目が爛々と輝いている妖怪に襲われました。

 武士が刀で斬りつけて反撃すると、妖怪は鋭い悲鳴とともに2、3間ほど後ろに飛びのくと、そのまま姿をくらませました。

 翌朝。

 池のそばで、胴体を斬られた隻眼の狸の死体が発見されました。

 この狸。

 猟師に片眼を奪われた怨みから妖怪となり、通行人を襲って目玉をくり抜いていたのですが、その見事な早わざにみな目を奪われたといいます。


・目を奪われる=見とれて夢中になる

・一間=約一・八メートル


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