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妖怪百物語  作者: keikato
865/907

865 ヤロカ水

 ヤロカ水という妖怪がおります。

 木曽川流域に伝承があり、これは姿は見えませんが木曽川の上流に棲んでいたといいます。

 大雨で川が増水している際、上流の方から「やろかやろか」という声が聞こえ、その声に「よこさばよこせ」と叫ぶと、またたく間に川の水かさが増し、答えた村人のいる村は、一瞬のうちに大水に呑み込まれてしまったといわれています。

 一六五〇年九月。

 尾張おわりで大洪水が発生した際、堤防のほとんどが決壊、死者三千人以上、木曽川沿いにあった上般若村は完全に流出し、村人は全滅しました。

 このとき「ヨコサバヨコセ」と叫んだのは、この村の者だと伝えられています。

 この日。

 尾張一帯の村々がオワリになりました。


・オワリ=終わり=尾張おわり

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