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妖怪百物語  作者: keikato
863/904

863 手の目かじり

 手の目かじりという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、作者不詳の『諸国百物語』に次のような話があります。

 その昔。

 京都の七条河原に化け物が出るという評判の墓地があり、若者たちがそこで肝試しをやることになりました。

 ある若者が墓地に証拠の杭を打って帰ろうとしたところ、身の丈八尺、手の平に目がついている老人が現れました。

 若者は肝をつぶし、近くの寺へと逃げ込みました。

 寺の僧は若者を長持の中に隠し、自分は物陰に隠れました。

 やがて化物がやってきて、長持から何かをかじる音が聞こえてきました。

 化物が去った後。

 長持の中の若者は骨がなくなり、皮ばかりになっていたといいます。

 この若者。

 骨抜きにされてしまいました。


・骨抜きにされる=腑抜けになる

・『諸国百物語』(作者不詳・1677年刊行の怪談集)


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