表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
859/906

859 鰻男

 鰻男うなぎおとこは岩手県岩手郡雫石町に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 雫石村に美しい娘がおり、年頃になると毎晩、見知らぬ若い男が通ってくるようになりました。

 ある晩。

 家の軒下から何者かの話し声が聞こえました。

「長年の望みが叶って、人間に種子を下ろすことができた」

「油断はできんぞ。素性がばれ、端午の節句の五色の薬草を飲めば、子は流れてしまう」

 これを聞いた両親はたいそう驚き、さっそく耳にした薬草を娘に飲ませたところ、娘は大事には至りませんでした。

 その後。

 男の正体は沼に棲んでいる古鰻だとわかり、ときおり鰻の油が、床下の付近にべっとり付いていたといいます。

 この鰻男。

 油断できないやつでした。


・油断=鰻の油

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ