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妖怪百物語  作者: keikato
853/905

853 古川鯰

 古川鯰なまずという妖怪がおります。

 これは岡山県に伝承があり、井口の古川には古井戸がたくさんあって、それらには「井戸の主」と呼ばれる鯰が一匹ずつ棲んでいました。

 ある日。

 村の若者たちが集まって鯰捕りの相談をしていたのですが、その中に若者に化身した鯰がいました。

 その晩。

 若者たちは松明を持って井戸をまわりましたが、どの井戸にも鯰の姿が見えませんでした。

 その頃。

 ある大きな古井戸では、多くの井戸の主たちが集まっていました。

 人間の若者の姿で密談に紛れ込んだ一匹から話が伝わり、井戸の主たちも相談をしている最中だったのです。

 この古川鯰。

 ナマズっか集まったばかりに、このあと一網打尽に捕まってしまいました。


・ナマズっか=なまずが=なまじっか

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