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妖怪百物語  作者: keikato
849/906

849 ヤザイモン蛸

 ヤザイモン蛸という妖怪がおります。

 これは巨大な怪蛸で、香川県に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 大蛸が磯の岩の上で昼寝をしていました。

 それを見た八左兵門という男が、大蛸が眠っていることをいいことに、1日に1本ずつ、すきをみて足を切り取って家に持ち帰っていました。

 そして8日目。

 大蛸の足は残り1本となっていました。

 八左兵門が最後1本になった足を切ろうとすると、大蛸はその足で八左兵門をがんじがらめにして、海の底深くに引きずり込み、またそしらぬ顔で昼寝を始めました。

 それ以来。

 この大蛸は、ヤザイモン蛸と呼ばれるようになりました。

 このヤザイモン蛸。

 その後は満足して、岩の上で昼寝をしていたといいます。


・満足=足が8本

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