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妖怪百物語  作者: keikato
845/907

845 骨を抜かれた男

 骨を抜かれた男は江戸時代前期、作者不詳の怪談集『諸国百物語』の「ばけ物に骨をぬかれし人の事」に次のような話があります。

 その昔。

 ある男が京都の七条河原の墓場に肝試しに行ったところ、80歳くらいの老人の化け物に襲われ、その化け物には手の平に目玉がありました。

 男は近くの寺に逃げ込み、僧に頼んで長持ちの中にかくまってもらいました。

 そのあと寺まで男を追ってきた化け物は、長持ちのそばで骨をしゃぶるような音を立てていましたが、やがて寺を出ていきました。

 化け物が去り、僧が長持ちを開けてみると、男は体から骨を抜き取られて、皮ばかりになっていたといいます。

 この骨を抜かれた男。

 肝試しをして骨抜きにされました。


・骨抜きにされる=気概が失われて軟弱になる。腑抜けになる

・『諸国百物語』(作者不詳・1677年刊行の怪談集)


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