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843 ナンジャモンジャ
ナンジャモンジャは霊木の一種です。
これは日本各地に伝承があり、一般的にはヒトツバタゴの別称ですが、何の木かわからない怪木や珍木のことをナンジャモンジャといい、これといった特定の種類の木ではないといわれています。
長野県佐久市の仁王堂の境内にナンジャモンジャの木があったといわれ、それを切り倒そうとした者たちは怪我をしたり、病気になったりし、また焼き払おうとした者は家が火事にあったりしたといいます。
その後。
このナンジャモンジャは落雷により枯れてしまいましたが、この枯れ木を片付けた若者たちは不慮の事故や病気で死んだりと、ことごとく若死にしたと伝えられています。
これはキノドクというしかありません。
・キノドク=気の毒=木の毒
・ヒトツバタゴ=一つ葉たご、モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種