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妖怪百物語  作者: keikato
840/906

840 池ガラス

 池ガラスは宮城県本吉郡南三陸町に伝承があり、江戸時代後期、仙台藩の村々の状況を記した『安永風土記』に次のような話があります。

 その昔。

 貞任山の南側のふもとに、かつて米広という村があり、そこにあった牧場には多くの馬が放し飼いにされていました。

 そうしたなか……。

 牧場のそばの林に棲みついていた一羽のカラスと一頭の雌馬が愛し合い、やがて雌馬にかわいい子馬が産まれました。

 子馬は成長するにつれて天馬のように空を飛び、牧場にあった池の中を魚のように泳げるようになりました。

 その後。

 子馬は源頼朝公に献上されて池ガラスと名付けられ、その名は鎌倉中に響きわたったといいます。

 この池ガラス。

 カラスとウマが合いました。


・カラスとウマ=一羽のカラスと一頭の雌馬

・馬が合う=気が合う、相性が良い

・源頼朝(みなもとのよりとも・1147~1199・鎌倉幕府初代征夷大将軍)

・『安永風土記』(やすながふどき・仙台藩の安永年間の村名の由来や人口などの記録)


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