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妖怪百物語  作者: keikato
839/905

839 浅茅ヶ原の鬼婆

 浅茅ヶあさぢがはらの鬼婆という妖怪がおります。

 これは東京都台東区にある浅草寺の観音菩薩にまつわる伝説として、次のような話があります。

 六世紀、用明天皇の時代。

 武蔵国の浅茅ヶ原に、老婆と娘の二人が暮らすあばら家がありました。

 老婆は家に泊めた旅人を殺し、金品を奪って生計を立てており、娘はそれを止めますが、老婆は聞き入れませんでした。

 ある日の夜。

 老婆は泊めた稚児の頭を石のまくらで叩き割ったのですが、死んだのは稚児の身代わりとなった娘でした。

 悲しむ老婆の前に稚児が現れ、それは観音様の姿となって人の道を説き、娘の亡骸を抱いて真っ暗な闇の中へと消えていきました。

「すまねえ、マックラで……」


・マックラ=まくら=真っ暗

・用明天皇=(ようめいてんのう・生年不詳~587年)


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