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妖怪百物語  作者: keikato
825/898

825 送り提灯

 送り提灯は怪異の一種です。

 これは江戸の「本所七不思議」の一つで、次のような話があります。

 深夜の堀川端。

 提灯がなく困っていると、前方に提灯の明かりが現れて、それはあたかも道先を示すかのように揺れ動くことがありました。

 これに喜んで距離を詰めると、近づいたところで明かりは不意に消えてしまいました。

 がっかりしていると再び明かりは現れ、喜んで近づくとまたしても消え、それからは現れては消えを繰り返しました。

 翌朝。

 気がつくとなぜか、あしの原にたたずんでいました。

「悪いものに化かされたようだ」

 見まわしてつぶやくと、周囲の葦原からザワザワと声が聞こえてきたといいます。

「アッシじゃねえ、アッシじゃねえ」


・アッシ=あっし(わたし)=あし

本所七不思議ほんじょななふしぎ=本所(東京都墨田区)に江戸時代ころから伝承される奇談・怪談


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