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妖怪百物語  作者: keikato
819/905

819 天火1

 天火てんかは怪火の一種です。

 これは日本各地に伝承があり、江戸時代後期、桃山人の『絵本百物語』に次のような話があります。

 その昔。

 あるところに強欲で非情な代官がいて、この代官は私利私欲のため悪行を重ね、さらに自分のは絶対に認めようとしませんでした。

 代官の座を降りた翌月。

 この代官の屋敷が火事になりました。

 屋敷は跡形もなく焼け、代官自身も焼け死に、それまで蓄えていた金銀財宝など、すべてがあっという間に灰となって消えてしまいました。

 この火事の直前。

 空から降りてきたひとかたまりの火によって煙が上ったことが、多くの人々によって目撃されていたといいます。

 ヒのないところに煙は立たぬといいます。


・ヒのない=火のない=非のない

・桃山人(とうさんじん・1804~1844・戯作者)

・『絵本百物語』(1841年刊行・奇談集)


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