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妖怪百物語  作者: keikato
814/905

814 アツゥイカクラ

 アツゥイカクラという妖怪がおります。

 アイヌに伝承があり、これは北海道の内浦湾に棲んでいた巨大なナマコで、川から海に流れ着いた女の肌着が変化したものだといいます。

 普段は流木などに吸いついて海上に浮かんでいるのですが、遭遇した漁師を惑わせたり、近づいた船を沈めたりしました。

 その昔。

 ある漁師は漁の途中、波間に漂う白い布切れを見つけました。

――もしや化け物?

 一瞬、アツゥイカクラかと思いましたが、布の色と形からして娘の腰巻のように見えました。

 漁師は嬉しそうにそれを拾い上げました。

 ですがたちまち残念な顔になります。

 それは男物の下着だったからです。

 漁師はすぐにそれをポイと海に投げ捨てました。

「ステテコ」


・ステテコ=すててこ(男物の下着)=捨てとこ

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捨ててこ〜(笑
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